【企業訪問記withコロナ】千葉の食材を知るキッカケ作り~千葉の魅力に地元の人が気付くため~
トンネル(同) 代表 佐藤 謙太氏(市川浦安支部)
今回は、千葉の生産者を取材した情報誌と食べ物を毎月届ける食べ物付き情報誌「ちば食べる通信」発行している、佐藤氏を取材してきました。
千葉県は農作物の生産がとても盛んですが、意外と知られていないものです。生産量が多いだけでなく、独自にこだわりを持って育てている生産者さんがたくさんいます。そうした地域の価値を知ってもらうために、ちば食べる通信を発行している。「食材を買うとき、何を基準に判断しますか?」と問われたらどう答えますか。色んな価値観はあると思いますが、特に何も知らないものであれば、まず価格から入ってしまうと思います。裏を返せば、知らないものは値段でしか判断できないということです。千葉県にはこだわりを持っておいしい野菜や果物を育てている農家さんはたくさんいます。しかし、いくら魅力があっても知らないものは価値にはならないのです。それではおいしいものを育てる農家も減ってしまいます。だから少しでもその知るキッカケ作り、生産者と消費者のつながりを作りたいと話します。最近では学校の先生が読むようになり、子供たちにも伝えてくれるそうです。
「食べる通信」は全国20か所で発行されており、付録に実際に食材が付いてくるのが特徴です。佐藤氏は元々はその読者でしたが、千葉県ではまだ発行されていないことを知り、千葉県内の人にも地元の生産者を知って欲しいという想いで創刊。2020年11月を初号に毎月発行していますが、すぐにコロナの感染が拡大してしまいます。取材ができなくなることや、せっかく取り上げてもイベントなどが開催できず向かい風の状態ではありましたが、人々の行動範囲が狭くなり、家でご飯を食べることや、地元の食材に目が行きやすくなった面は追い風に働いているといいます。
今後は、もっと多くの人に知ってもらうために、地域や企業とも連携した幅広い活動を展望しています。こうした読み物は、興味のある人は読みますが、興味のない人には届きません。しかし、知ったらもしかしたら好きになるかもしれません。そうした潜在的な人々に届くようにチャンネルを広げ、千葉県の食材を、千葉県のことをもっと好きになってもらうキッカケ作りをしていきたいと語っていただきました。
(事務局 道山)
♦会社概要…所在地:松戸市松戸1307-1 松戸ビル13F 事業内容:ちば食べる通信の発行