【輝く中小企業の取り組み】窓から人へ 繋げて創る100年企業~仲間づくりで築く同友会と地域の輪~

(株)イトウ 取締役 古谷 貴広氏(流山支部)

古谷 貴広氏

 流山支部ではムードメーカーな古谷氏。普段の流山支部と同様に楽しく談笑しながら取材をさせて頂きました。

多彩なガラス製品で実現する人々の暮らしやすさ

 (株)イトウは柏市の、のどかな地域に本社を置き、ガラス・サッシの卸・取付けを行っています。元々は先代が東京で創業し、その後知人の紹介で千葉県へと移転してきました。同社の事業は、住宅用サッシ・エクステリア・ガラス工事(福祉施設、マンション)・ビル用サッシの4本柱からなっています。施工は主に一都三県と広い地域で人々の暮らしを支えています。

 会社のパーパスとして「窓から始まるエコロジー」を掲げており、環境への負荷を減らして人々が暮らしやすい生活を窓ガラスから提供しています。ガラスには沢山の種類があり、西日からの太陽熱をカットしてくれる真空ガラスや、窓から熱の出入りを防ぐことで冷暖房効率を高め、節電効果へ繋がるエコガラスなどがあります。また、様々な規格の商品を卸しており、どのメーカーでも全て扱えるところが同社の強みと言います。用途や建物の環境で提案する資材が変わるこの仕事は多くの知識が求められると同氏は語ります。そのため、提案力や人とのコミュニケーションが大事となるのでそういった面でも同友会は勉強の場になっているそうです。

異なる業界から得る学び

 同氏は現在入社7年目であり、前職では自動車部品の製造業に携わっていました。製造業ではミリ単位で修正する繊細さが求められ、そうした中で出来上がった部品が街中で走る自動車の一部となっているところに感動とやりがいを感じたそうです。その後(株)イトウに入社しますが、製造業の細かな作業とは反して職人肌で感覚や経験値で組み立てをする現場を見てとてもギャップを感じたと言います。しかし、それは見ていくうちに決められた規格の中で行われていることや、臨機応変に対応していく力が求められていることに気づきます。今ではどちらも自分にとって大事な経験となり現在の仕事に活かされていると語ります。

同友会に出会って出来た仲間の輪

 同友会へ入会したきっかけは、流山支部 荒井氏の紹介でした。同業であることから知り合い、例会へ誘われるようになりました。流山支部の皆さんは温かく迎えてくれて、入会は即決だったそうです。同社が移転してきたことや、古谷氏も地元から離れていることから、同じ地域で活動する仲間と出会い相談出来る仲間を増やしたいと同友会へ入会しました。また、同友会で得た学びを会社へと還元していき、従業員が働きやすい職場を作っていきたいと語ります。

どこまでも続く支部活動と企業の未来

 最後に、同社と流山支部について古谷氏が想う今後の展望について語って頂きました。(株)イトウの目標は100年企業になることです。そのために即戦力の人材を育成できるよう社内をマニュアル化することが今後の課題と言います。また、現在はベテランが多いため部門ごとに承継していける人材を育成できる組織づくりもしていきたいと話していました。

 流山支部では、支部会員60名を目指していきたいとお話頂きました。同氏が入会を決意したように、今後の新会員にも役に立つ同友会にし、仲間づくりに励みたいと語って頂きました。

 古谷氏の趣味である登山と同じように、仕事で高い壁があったとしても越えていく挑戦心が活動の推進力となっているようです。

(事務局 鈴木)

♦会社概要…事業内容:ガラス・サッシの卸及び取付け 所在地:柏市高柳587-4 資本金:1,000万円 従業員数:13名 入会年:2022年

 

Follow me!

最新情報

前の記事

各支部1月例会報告