【企業訪問記withコロナ】人に、環境に、未来に優しいインテリアを目指して
KDA_Kazuko Design Atrium 代表 安森 量子氏(市川浦安支部)
コロナ禍の影響で在宅勤務や外出控えなど、自宅で過ごす時間が増えた今、自宅の住空間の充実に意識を向け始めた方が増えています。そう話すのは、KDA_KazukoDesignAtrium 代表の安森氏。同氏は、インテリアコーディネーターとしてこの度独立開業しました。元々は学生時代の研修で装飾デザインなどの影響を受け、イタリアのインポートブランドの会社に入社。もっと幅広いスキルを身につけたいと大手システム会社の人材開発部を経て、中小企業の経理を担っていましたが、育児と仕事の両立に悩みます。
仕事を終えて帰宅した時に「我が家がほっと安らぎ、明日への活力を充電できる住まいであることがとても大事」との思いからインテリア関連の勉強を始めたのが今の仕事の原点でした。海外、とりわけイタリアなど歴史や文化を背景に、豊かな色彩や質の高い素材、機能美を兼ね備えた工業製品や手仕事にも関心の目を向けていたことも相まって、カラー心理セラピーや照明デザイン、インテリアコーディネーターの資格取得につながりました。資格で役に立つ仕事がしたい、と県内で地域に根差した老舗仏蘭西料理店の新装プランニングの参画をきっかけに、その後も百貨店や不動産会社でコーディネーターとしての実務経験を積み、今日の独立開業に至ります。
安森氏は「戦後70年、様々な情報やモノが日本に入り、それに伴って多様な暮らし方、多様な価値観を持つようになりましたが、私たちそれぞれの暮らし方や日本の風土にマッチした『心と体の休まる心地よい住まいのカタチ』を実現するのはこれからなのではないでしょうか。自らが選んだ良質で耐久性のあるもの、例えば椅子などを愛着をもって長く大切に使い、時には修繕し子供や孫に愛着のあるモノとのストーリーを伝えることを通して「本当の豊かな暮らしとは」を共有できたら素敵だと思います」と語ります。国連の掲げる「SDGs:持続可能な開発目標」の世間的な認知も追い風に、インテリアの提案を通じて人の生活と環境、未来を守る、そんな事業を展開する安森氏の今後の活躍から目が離せません。
(事務局 田中)
会社概要…事業内容:室内空間のインテリアデザインの提案、請負