【企業訪問記withコロナ】時代変化の中、街のお花屋さんの挑戦 ~flowers can make everyone happy~
(有)華美 能城 麻衣子氏(かずさ支部)
当社は、木更津市岩根で葬儀祭壇の施工をメインに生花の小売販売を行っています。1995年に先代(義父)が創業、2013年先代が他界した後、長男である主人が代表取締役に就任しました。私は2014年に主人と結婚、華美に入社しました。家族経営ということもあり仕事全般を任されています。
自社の強み、他社との違いは、①同族会社が葬儀全般の業務を行っていたことから葬儀知識があり、花祭壇の施行など全て自社でできる。②店頭売りだけでなく、現場機会が多いことから現場力が強い。③基本オーダーメイド。④あまり注文を断ることをせず、新しいジャンルの仕事にも挑戦する。⑤葬儀の仕事は急なため、絶対に菊をきらさないことが挙げられます。
現在、売上の7割を葬儀関連の注文が占めています。葬儀の仕事は、利幅・単価が良いなどありますが、急に仕事が入り、式が始まる前に必ずセットアップしないといけませんので、常に緊張感が求められます。
今、葬儀そのものが縮小傾向にあります。お通夜を行わない、家族葬、一日葬などが増えています。また、コロナの影響がそうした傾向に拍車をかけ、霊安室でお別れされる家族も居られます。葬儀件数の減少もあり、他県からの業者参入、単価の低下、売上への影響という厳しい状況になってきています。
当社としては、葬儀の仕事以外にも力を入れていきたいと考え取り組んでいます。
まずは、当社の葬儀イメージを変えるべく、積極的に地元の異業種交流会に参加しテーブル花を置かせていただいたり、SNSを活用するなどして自社商品を見てもらう機会を作っています。
技術面では、各地で行われている生け花の技術を競う「花いけバトル」の鑑賞研修で技術や花材の使い方を学んでいます。
新たな商品開発にも取り組み、花束に写真を入れたり、来店されたお客様が花を持ち帰れるような生花スタンドを提案して、好評いただいています。
「flowers can make everyone happy(花は人を幸せにできる)」、お花が有るか無いかでその空間は全然違うものです。皆さんの生活に花を通して幸せを提供していきたいと考えています。
【かずさ支部8月例会報告より】
(事務局 逸見)
会社概要…所在地:木更津市岩根4-6-31 資本金:550万円 従業員:6名(内パート・アルバイト2名) 事業内容:生花の販売、葬儀祭壇施工