歴史を紐解き、未来を創造する

(株)関東ホーム 代表取締役 清宮 貴弘氏(つくも支部)

中央が清宮社長

 高校卒業後(株)関東ホームに入社し2年間勤務。(内1年間はタイル技術訓練校と両立)清宮氏は、関東ホームの創業者と先代(現在の会長)とは血縁関係がないものの、地域で活躍する姿が目に留まり後継者に指名されました。

2011年に社長就任。業務の引き継ぎが終わると、株式に関しても51%が清宮氏に譲渡され、3年目からは完全に任されるようになりました。事業に関してもお金に関しても口出しは一切なく、2014年過去最低の売上を出した時にだけ「これより下はないから」の一言。清宮氏にとって先代は企業人としての父であり、器が大きく、偉大で、尊敬しているといいます。

 

 

 昨年、創業55期を迎え「経営方針発表会」を初めて行いました。同友会で学んだことを実践したい思いもあり、社員に「経営方針発表会をやるぞ!」と言ったものの、全員の頭には「?」が。他の会社の発表会を調べたり、仲間の経営者にアドバイスをもらったりする中で「関東ホームの歴史を紐解き、未来のビジョンを発表する」という方向性が決定。創業者手書きの社訓をベースに経営理念とビジョンを作成しました。パソコンが苦手な社員も多い中、勉強しながらパワーポイントを使って資料を作るなど、発表会の準備は社員全員で行い、初めての発表会は同友会の仲間にも見守られながら成功を収めました。創業からの決算書も見つかり、55年継続してきた重みを知り「これまで創業者、先代が築き上げてきた“信用と信頼”これだけは絶対に変えてはいけない、しかし会社を永く存続させるために中身はどんどん変えていきたい。普通の変革では間に合わない。超変革をしていきたい」という気持ちで熱くなったと言います。

 タイル業界では、職人の高齢化や人手不足も危機的状況です。昨年から新たな試みとして、関東ホーム主催で取引業者の2代目3代目の職人を対象に合同勉強会&座談会を開催。参加者からは、新しい施工方法を学べて、同世代の横のつながりが出来てよかったとの声も挙がっています。

 「真価が問われるのは40歳から。同友会で経営を学び、実践し、自社、業界、地域を発展させていきたい」と語られました。地域のリーディングカンパニーとして、更に活躍が期待されます。

(事務局 高田)

◆会社概要…所在地:東金市台方2006-1 資本金:1,000万円 従業員数:10名(内1名パート) 事業内容:タイル工事、風呂・キッチン・洗面所・トイレなどの水まわりの施工工事

 

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