地域の資源を生かし、地域とともに発展したい。 ―二代目経営者の想いと覚悟

(有)フードショップいちはら 代表取締役 市原昌幸 氏(成田支部)

 九十九里浜に面した横芝光町でスーパーマーケットを構える同社。創業は市原氏の父親が1976年に始めた精肉店でした。その後、別会社「(有)フードショップいちはら」を1985年に開業。その当時、京都で食肉の勉強をしていた市原氏は、「スーパーを始めるので戻ってこい」との父親の号令で、急遽帰省し入社しました。

 現在、コンビニエンスストアやインターネット販売が勢いを増し、町の人口が毎年減少する中で、「これまでの父親のやり方ではなく、自分なりの経営をしていかなければ」と市原氏は強く思うようになりました。

 その一つの取り組みは、地域の特産づくりです。大正から昭和初期にかけてハム・ソーセージ等の食肉加工技術を日本各地に広めた大木市蔵氏が横芝光町出身だったことにあやかり、大木式ハム・ソーセージを地元の商工会と協力して開発しました。地域の資源を生かし、地域とともに発展していくことを展望しています。

名物のメンチカツ

 

二つ目は、地域の現状に合わせたサービスです。地域の飲食店では求人難に加え、職人が高齢化しているため、食材の仕入れに時間を費やせない状況があります。そういった店に食材のデリバリーを行い重宝されています。生鮮食品も扱っているため差別化につながっています。

 三つ目は、労働環境、就業規則の整備です。残業代は固定ではなく時間で支払う、パートも社会保険に加入する、従業員の有給休暇取得率を上げるなどの取り組みを進めています。「当然のことをしたうえで利益がしっかりと出る会社にしたい」と抱負を語る市原氏。

 今後は、父親が代表を務める食肉卸しの会社を引き継ぎ、統合していくことを計画しています。「しかし、二代目ゆえに従業員に覚悟を持って自分の想いや方針を伝えきれていない。自分と自社を見つめ直さなければ」と話し、今年開催される同友会の経営指針成文化セミナーへの参加を決められました。

(事務局 牧本)

◆会社概要…所在地:山武郡横芝光町木戸1337-2  資本金:1,000万円 従業員数:35名(うちパート26名)事業内容:食料品小売業と食肉加工品製造販売

Follow me!