ワンソース・マルチユースをご提案、豊富なアイデアでニーズをつかむ

山本印刷(株)　代表取締役　山本泰正氏(成田支部)

　創業から46年を数える山本印刷株式会社の2代目社長山本泰正氏を訪ねました。

　印刷業界の状況を聞くと、「人手不足はどこも深刻です。当社でもパソコンで印刷用データを作成するDTPオペレーターや営業職の即戦力人材を求めています」と語ります。

　同社は7年前から印刷物のネット受注を始め、更に2年前には間口を広げようとワンソース・マルチユース(1つのデータを様々な方法で利用すること)に力を入れ、チラシなどの1つのデジタルデータを大判印刷(ポスター・屋外看板・バナーなど)、デジタルサイネージ(電子看板)、ホームページ、電子ブックなどへの活用を促進しています。それに伴い外注依存していた看板製作を自社で手がけるため設備投資を図りました。また、昨年10月には、山本印刷出力センター『ビズプリ』を本社隣にオープン。「地域のお客様に気軽に立ち寄っていただき、印刷に関わる困りごとに対応しています。従来法人とのお付き合いが主でしたが、地域の個人客と密接な関係が作れたらと考えています」と思いを語ってくれました。「ビズプリ」では、通常の印刷はもちろん、大判出力、オンデマンド印刷、特色インク印刷、ネームプレート、オリジナルの浸透印の製作など、幅広いメニューを揃えています。

　同社は毎年8月に経営指針書を作成し発表会を行っています。作成にあたり、パート社員も含めた全社員と作成懇談会を行い、社員と一緒に相談し指針書を作っているとのこと。「以前、同友会の青年経営者懇話会(青年部の前身)に参加して仲間と一緒に経営指針を学びました。毎年経営指針を作ることで、来期に向けた創意工夫を図れますし、私や社員にとって自己啓発に励む機会にもなっています」。