【輝く中小企業の取り組み】アーティストと経営者、二つの道を歩む宮田氏の挑戦とこれから~音楽と動画制作の融合で築く、未来へのステップ~

(同)Feel so Free 代表社員 宮田 祐貴氏(八街支部)

宮田 祐貴氏

アーティストと経営者の二刀流

 (同)Feel so Freeは動画、Web制作を行っている会社です。事業の始まりは、動画制作を趣味で取り組んだことからと宮田氏は言います。また、アーティスト活動も行っており、先日行われた宮田氏が所属するバンド「DUAL」のライブでは3,000人を動員しました。同氏は今日までの活動を、アーティスト活動と動画制作事業の両輪で培った人との縁があったからだと語ります。

 16才でバンドを始めコンテストで優勝した経験を持ち、20歳でトイズファクトリーに所属。しかし、業界の「数字でしか認められない風潮」に疑念を抱き、もう一つのやりたかった経営者の道を目指します。趣味として始めた動画をSNSにアップしたところ、反響があり制作の依頼が来るようになったそうです。その中で自分なりの付加価値が必要であると感じ、言い値で依頼されたものも最大限のクオリティで提供するようにしました。次第に売り上げはあがり、クリエイターを増やすまでに伸びていったそうです。

次第に変化する経営者としての姿勢

 30歳に入ったころには、自分のやりたいことだけではなく、社会的に認められるものを得たいと思うようになりました。そこで宮田氏はセミナー等にも呼ばれることもあり、今までの経験から人生の価値や新社会人に向けての講演も行っているそうです。

 ある時、相談先である金融機関の方から、「もっと上を目指してくださいよ」と期待の声を頂いたことがありました。様々なことに挑戦し続け、高みを目指して活動してきた宮田氏にとっては衝撃だったと語ります。しかし、宮田氏はその言葉について考え直し、より高みへと邁進する原動力となりました。その後、制作業界について改めて学びなおし、制作会社は全国に3,000社あるなかでその9割は東京にあることを知ります。東京には大手からの仕事もあり、激戦区だそうです。そこで宮田氏は、中小企業向けの動画制作にマーケットを変えていきました。企業のHPは魅力が伝えきれていない所も多いと考え、バンド経験で培った見せ方や伝え方のブランディングを駆使して自社固有の制作事業に確立していきました。

同友会との出会いとその先へ

 同氏は助言があった金融機関からの紹介で、2020年に同友会へ入会しました。会社も成長し、事業も安定していましたが、フルリモートゆえの組織作りに悩みがあったそうです。そこで八街支部の池宮城さんに指針セミナーに誘われ、28期経営指針成文化セミナーを受講しました。受講前は理念が浸透出来ておらず、チームワークで行う作業にも伝達ミスが起こっていたそうです。受講後は理念を伝えるため、朝のミーティングを行うよう取り組みました。現在では作業のバトンがうまく回るようになったと言います。今後の課題としては、人事評価やマニュアル化なども社員に分かりやすいよう構築していきたいとお話頂きました。

 最後に、今後宮田氏が目指す将来像をお聞きしました。ライフプランは人生の最後までを見通していて、43才までには若手の育成に取り組みたいと話します。その後は家族との時間を大切にするという素敵なお話がありました。5年後には世界から注目される企業になることが現在の目標であり、世界に認められる最先端事業として邁進していくと同氏は語ります。誰よりも先を見て力強くお話される宮田氏の姿勢には大きな活力を感じました。

(事務局 鈴木)

♦会社概要…事業内容:動画制作、Webデザイン制作 所在地:千葉市美浜区中瀬1-3 3F 幕張テクノガーデンCB棟3F 幕張ビジネスポート内 従業員数:40名(うちクリエイター36名、正社員4名) 資本金:5万円 入会年:2020年

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