【会員企業の取り組み事例withコロナ】『電気のプロ』としての自信と責任を胸に ~省エネ・節電の提案で環境保全に貢献
(有)ケーワイエンジニア 代表取締役 藏持 安男氏(北総支部)
環境保全への貢献
印西市内で主に変電施設など電気設備の保安管理業務を行っている同社、経営理念に「人と自然を大切にして貴重なエネルギー資源を有効に活用していただく」を掲げ、電気設備に関する総合省エネコンサルタント業として環境保全に貢献するため、省エネ・節電の提案も行っています。
仕事を覚える日々
藏持氏は1981年に大学の電気工学科を卒業後、八千代市内で父親が経営する電気工事会社に入社します。入社後すぐに仕事を覚えるため取引先に出向しますが、時代はバブルに向かう好景気、仕事量は多いものの人手不足、特に現場管理の人材が居ないため、新人ながらサポートを受けながら覚えていったそうです。出向先から戻ってからも人手不足は同様で、「当時は休みをまったく取れず、月に200時間もの残業をこなしていました。皆がそれぞれ担当を持ち、見積もりから工事、管理まで1人でこなしていました」と振り返ります。
電気保安管理を業務に独立
さすがに体調への影響も心配される状況となり、夫人と相談の上1995年に退社独立、印西市内で(有)ケーワイエンジニアを設立します。同社設立にあたり、電気工事ではなく電気主任技術者の資格を生かしたビルや商業施設、工場の変電施設の電気保安管理を業務とします。当時、専任の技術者が居る大きな工場もありましたが、全体として必要とされている社会環境にあったそうです。また、元手がかからず、仕事量として体への影響が少ないことも背景にありました。
同業者からも頼られる存在に
前職時代に付き合いのあった業者からの依頼などを受け、実績を重ねながら少しずつ仕事量を増やしていきました。「電気を扱う作業は危険との隣り合わせ、数千、数万ボルトもの電圧を扱う現場をこなすため気が抜けません。また、国の認可業務という大きな責任を持って作業に臨んでいます」と話します。
安定した仕事ぶり、長年の実績から同業者からも大いに頼られる存在の藏持氏。大型機械装置の動作の相談、質問を受けることも多くあるそうで、『電気のプロ』として責任ある対応をされて、その後の仕事にもつながっているそうです。
息子との共同作業
10年ほど前から2人の息子さんも入社し作業にあたっています。「息子が入ってきたことで、これまで以上に自分が頑張らないといけないと思いを新たにしました。一緒に作業手順の見直し、再構築を行ってきましたが、仕事ぶりはまだまだです」と嬉しそうに語っていただきました。
(事務局 逸見)
♦会社概要…事業内容:自家用電気工作物等の保安管理、試験、改修及びその付帯業務、省エネコンサルタント業務 所在地:印西市原山3-9-6-502 資本金:950万円 従業員数:4名(内パート・アルバイト1名)