【企業訪問記withコロナ】町づくりの中心になる公共施設~地域の様々な人や団体をつなぐコミュニティーセンター~

(同)しろい光夢辿 代表社員 山崎 雅由氏(白井支部)

 今回は、白井コミュニティーセンター・児童館を含む公共事業施設等を管理運営する山﨑さんにお話を伺いました。前職は郵便局に勤めていましたが、その当時から地域貢献活動には積極的に関わっており、初代代表が公共施設の建設準備委員会に参加したのがキッカケでした。最初は出資者としての関わりでしたが、徐々に具体的な市との折衝や計画づくりをお願いされるなかで、運営に参加するようになり、現在合同会社の代表という立場でコミュニティーセンターを運営することになったそうです。

 公共施設事業の運営は一般の収益事業と違い、利益の追求が目的ではありません。そのため社内では、施設の質を上げることを特に意識していました。施設の清掃や使いやすさは勿論のこと、社員の接客などのマナー講習も継続的に行い、施設の運営業ではなくサービス業という意識を持ちたいと話します。ただし、社員の働きやすい環境作りにも力を入れていました。1分単位のタイムカードでシフトを組み、有給を取りやすく、家庭環境に応じた働き方ができるようにし、地域活動への参加も推奨しています。そうした環境作りからか、山﨑氏だけでなく、社員も自発的に興味のあることの勉強会やイベントを提案する風土があり、毎月様々な講座を開催しています。毎年開催しているワーキング・キッズ・アドベンチャーは、地域の子供の職業体験の場を官公庁や企業等20近くの団体で協力して作りあげています。人や企業や行政をつなぐ取り組みは社員のやりがいにもつながっており、こうした活動を通して地域振興に貢献したいと話します。

 話を聞くと、単なる施設運営に留まらず、地域の様々な人や団体をつなぎ、街づくりの中心としての役割を持っていると感じました。公共施設の存在は、地域のコミュニティーを作り、価値を生み出し、防災の側面を持ち、様々な役割を持ちます。コロナ禍のなか多くの対応にも追われましたが、変わらずに街づくりの中心として活躍する経営実践を聞けました。

(事務局 道山)

♦会社概要…所在地:白井市復1586-2 資本金:600万円 従業員数:25名(内パート・アルバイト18名) 事業内容:公共事業施設等の管理及び運営業務

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