【企業訪問記withコロナ】地域密着!~ワンストップでステイホームの暮らし支える~

(株)篠原商店 代表取締役 篠原 伸二氏(千葉東支部)

カゴをもって買い物をするお客さんがほどんど

 (株)篠原商店は大網白里市でコンビニエンスストア(セブンイレブン)を経営しています。店舗に入るとまず印象的なのが、色とりどりの新鮮な野菜が並んでいることと、豆腐やこんにゃくなどチルド系の日配品から、鰹節や調味料まで、種類と在庫がとにかく充実していることです。特徴ある店舗で、今回コロナの影響はどうだったのかうかがいました。

―コロナ禍で変わったことは何ですか?

 ここは住宅地なので、在宅勤務や外出自粛の影響で売上は上がりました。今まで見かけなかったお客様や、普段は夜買い物に来ているお客様が日中に来るなどの変化がありました。緊急事態宣言が出た頃は、客数そのものは減ったのですが、皆まとめ買いをしていくので大容量の食品などがよく出るようになり、客単価が上がりました。

―豊富な品ぞろえは普段からですか?心がけてきたことは何ですか?

 創業時(2005年)から、これからは「ミニ・スーパー」でなければいけないと思ってやってきました。この地域はスーパーまでの足がない人も買い物に来るので、ワンストップで済むようなお店づくりが大事です。在庫を切らさないようにするほか、野菜はとにかく鮮度を重視して、直接農家や八百屋から仕入れています。ねぎの近くに豆腐があって、卵があって、という風に「このエリアで朝ごはんの材料がそろう」というような売場の工夫もしています。昨年の台風の時も、運よく停電や浸水の被害もなかったので、地域のお客様が集中し、まさにスーパーに代わる存在にもなりました。

―人材面での影響はありましたか?

鮮度にこだわった野菜が並ぶ

 コロナ前は慢性的な人不足でしたが、休業になってしまった飲食店からアルバイトが流入してきて、応募が増えました。ただ一時期はやはり接客に不安を抱く従業員もいて、そういう人には無理をしないよう伝えてきました。世の中全体がピリピリした雰囲気の中、コンビニは社会の縮図ですから、いろんなお客様が来ます。普段から「考えて働く(考働)」ことの大切さを社員に伝えて、マニュアル通りにいかないことも対応しています。

 普段から戦略的に地域密着で取り組んできたことが奏功していると感じた取材でした。篠原社長はさらに新しいチャレンジを考えており、また取材をさせていただくお約束をしました。

(事務局 菊池)

♦会社概要…所在地:大網白里市駒込1689 資本金:300万円 従業員数:20名(内パート・アルバイト18名) 事業内容:コンビニエンスストアの経営

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