【企業訪問記withコロナ】ニッポンの観光産業を元気にしたい~コロナ禍にあって『(一社)ニッポン観光連盟』を設立~
京葉ツーリスト(株) 代表取締役 入木田健一氏(松戸支部)
コロナの影響が大きい業界の1つに挙げられる「観光業」。今回、松戸市内で旅行代理店を経営する入木田氏を訪ねました。
この1年を伺うと「昨年3月の売上は前年比1割減、当時、国内旅行は大丈夫という話をしていたのを覚えています。それが4月に入ると9割減、正直どうなってしまうのかと思いました」と振り返ります。融資や給付金、借り換えなどあらゆる支援策をもって乗り越え、7月のGoToキャンペーン開始を経て10月には個人客は7割まで戻ったものの、年明けの緊急事態宣言でまた動きが止まってしまいました。
同社は、長年個人のリピーター客に支えられてきました。毎月定期的に配信しているダイナマイトFAXは旅行に関する有益情報が盛りだくさん、「観光業」を通してお客様の満足、夢を叶えたいという入木田氏の思いが形になり、信頼を得てきました。「お客様には常に気にかけていただき、コロナ禍のいま、支えになっています」と話します。
昨年7月、全国の中小観光業者の仲間たちと『(一社)ニッポン観光連盟』を設立し、入木田氏が代表理事に就任しました。「『ニッポンの観光産業を元気にしたい』と、旅行業界有志の勉強会に参加していた仲間を中心に約30社で設立しました(その後4/5現在、仙台~那覇の全国から54社、年内100社目標)。①地域活性化、②助成金、③ビジネスマッチング、④広報の4事業に取り組み、個人や団体の旅行客向けの観光情報はもちろん、行政関係者向けには各地の観光協会に連盟のサイトを使って観光情報を発信いただくなどして共に地域を盛り上げていきたいと考えています。最近では全省庁統一資格(各省庁における入札参加資格)を取得したことで、連盟の情報が各省庁に伝わり、今後の連携の可能性が期待されます。
最後に「コロナ禍で多くの時間ができたことで、観光地のことなど色々な情報を得ることができました。お客様に知り得た情報を知らせていきたいと思います」と話し、高齢者やLGBTカップル向けの沖縄ウエディングフォトツアーなど構想を語っていただきました。
(事務局 逸見)
♦会社概要…所在地:松戸市新松戸1-318 新松戸ビル2階 資本金:1,000万円 従業員:3名(内パート・アルバイト1名) 事業内容:国内・海外旅行の企画手配販売