【企業訪問記withコロナ】いかなる状況下でも前向きな姿勢を忘れずに~できることは何でも実行~
(株)輝夜 代表取締役 福島 幸子氏(流山支部)
今回は、柏駅近くで飲食店を2店舗経営している(株)輝夜 代表取締役 福島 幸子氏にお話しを伺いました。同氏が営んでいる飲食店は「接待を伴う飲食業」となるためコロナウイルスによる影響はかなり大きいとお話しされます。今年3月に2号店となるバーを開業しました。4月上旬に行政からの要請で1号店のクラブを休業、約3ヶ月の空白期間を経て再開したものの営業時間短縮を余儀なくされます。この間2号店では、限られた条件の中で何ができるかを考えた末、本来のメニューを大幅に変更しダイニングとしてランチ営業を始めました。給付金を活用し配達用の車両を購入。日々、従業員の方が学校や市役所などへお弁当を届けていました。
店内での取り組みは座席へのアクリル板の設置、入り口での検温、アルコール消毒を行っています。これらに加えて問診票の記入も実施していると言います。常連のお客様は嫌がることなく、むしろ協力的に問診票を記入してくれるそうです。福島氏とお客様との強い信頼関係が垣間見えました。さらに店内は原則1テーブルに1人を徹底しており、会員制を導入し来店人数を制限することで密の回避に努めています。出勤する従業員も密にならないよう注意を払っていますが、来客数は曜日によって波があるため割り振りに苦戦しているとのことです。現在の売り上げは前年比70%まで回復してきていますが、第3波が押し寄せてきているため不安はなかなか消えないとお話しされました。
(株)輝夜はコロナ禍で7周年を迎えました。福島氏はコロナウイルスによって対面を極力避けるようにしなければならない今、接待を伴う飲食業が生き残っていくためには何をすべきなのか自問自答を繰り返しています。しかし、どのような状況下においても何ができるのかを考え、得た情報はすぐに取り入れ実行に移すことを怠らない努力がいつの日か実を結び、業界に新しい風を吹かせることでしょう。
(事務局 松本)
♦会社概要…所在地:柏市旭町1-7-11 MYBL2.2F-B 資本金:100万円 従業員数:10名 事業内容:飲食業(クラブ、バーの経営)