【企業訪問記】館山・南房総のセンターから心のキュアを届けて
(有)センターキュア 所長 川名 智明氏(安房支部)
館山市で介護施設を運営している(有)センターキュアの川名所長を訪ねました。同社は、川名氏が看護師として勤めていた病院の同僚でもある石川社長が独立する際に誘われて、2006年に立ち上げました。「病院では看護業務に限界がありましたが、独立したことで構想を形にできるやりがいを感じています。この間、病院やクリニックとのつながりの中で支持を得て利用者を広げてきました。社内的には、想いの強い石川(社長)、気付きの川名(所長)、事務力の村井(事務長)の3者がバランス良く成り立っていると思います」と紹介してくれました。
社名のセンターキュアの由来は、中央のセンター(館山・南房総地域の中心)とキュア(治療・手当て)からきており、利用者に癒しや安心を感じてもらいたいという想いが込められています。同社スタッフが共通のユニフォームではなく、華美でなければ自由な服装で看護にあたるのも、利用者にアットホームな雰囲気の中でサービスを提供したいという思いからです。
訪問看護の仕事について「病院看護とは違い、利用者さん主体で個別性が強い仕事ですから、関係づくりが大切です」と話し、「病院の医療管理をそのまま在宅に持ってくる事は出来ません。一人一人のご利用者様を尊重し、いい(良い)加減な関係性を保たないとお互いに疲弊してしまうこともあるのです。そうして『在宅ナース』として自立するには2~3年ぐらいかかりますね」と教えてくれました。また、利用者本人はもちろん、取り巻く家族など介護者への関りも重要で、コミュニケーションを取りながらサポートしているそうです。
今後について伺うと「皆がいい人生になることを目指しています。ストレス社会の中ですが、プライベートでも職場でも皆が笑って働ける職場を作っていきたいです。そのためにも会社事業の安定がかかせませんね」と語っていただきました。
(事務局 逸見)
◆会社概要…所在地:館山市稲436-1 資本金10万円 従業員数:31名(うちパート16名) 事業内容:居宅介護支援事業、訪問看護事業、療養通所介護事業、看護小規模多機能型居宅介護支援事業