10年先を見据えて―会社の進むべき道を決めるために

(株)白井材木店 代表取締役 白井啓介 氏(千葉西支部)

 今年度、第24期の経営指針セミナーを受講中の白井氏を訪問してきました。材木・建材の販売をしていた前職の会社が倒産する時、担当していたお客様方から「白井さんならこの先も付き合うから!辞めないで!」といった声に後押しされ会社を立ち上げました。自分がやらないとお客様が困ってしまうという責任感があったと振り返ります。そして創業し10年間、会社を続けてきましたが、自社に経営理念がなく、今後の方針やビジョンを上手く具体化できないことに悩んでおり、同友会の指針セミナーへの受講を決意したとのことです。

 現在、材木業界を含めた問屋業界の仕事は減少傾向にあります。昔は在庫を持てばいくらでも売れるような状態で棚卸業者は優位な立場でしたが、近年は材料の相場価格を簡単に知ることができるため、価格競争が激しく、弱い立場になってきており、メーカーの自社一貫方式や直接取引などで問屋の中抜きが起こっています。同社は昔から付き合いが長い取引先が多く、良い関係を築いていますが、新規顧客の獲得は容易なことではありません。そのため今後の展望として、BtoBだけでなく、BtoCの分野として、自社商品を扱う構想を立てています。問屋業界としては厳しくなりつつありますが、木材の需要は決して少なくありません。住宅はもちろんのこと、家具・日用品・嗜好品と多様な分野で木材は求められています。まだ数は少ないですが、同社でも調湿・防音・断熱に優れたセルロースファイバーの施工も取り扱っており、高い技術力を有しています。それを生かした新たな商品で、快適な住環境を創りたい。その夢を実現するためにも、指針セミナーで理念・方針を明文化していきたいと語られました。

(事務局 道山)

◆会社概要…所在地:千葉市若葉区高根町1103-2 資本金:300万円 従業員数:3名(うちパート1名) 事業内容:木材新建材の販売・セルロースファイバー断熱工事