地域に必要な仕事づくりをー個別塾という新たな分野への挑戦

（株）ヒラコウ平石興業　取締役社長　平石光則氏（北総支部）

　住み込みで中華料理店に、ほぼ年中無休で約20年務めたあと、ハウスクリーニングの会社に入社した平石さん。元々、独立願望があったため39歳のときに独立開業します。

　ハウスクリーニングから始めましたが、戸建てではなく大手ゼネコンが手掛けた建物を工事完了後に内装をクリーニングする仕事がメインになっていきました。

　しかし、最近ではリーマンショックの影響で仕事量が激減し売り上げが半分以下になるなど情勢に左右されることが増えてきました。また、建設関係への就職離れにより人材確保が困難になるなど安定しない状況が続いています。

　そこで個別指導塾を開業することに。きっかけは平石さんの子息が通う小学校に保護者会を立ち上げたことでした。印西市の千葉ニュータウン地域にある小学校は歴史が比較的浅いため保護者会がなく、校長から頼まれ立ち上げました。また、平石さんは子沢山で、子育てに熱心だったことも起因しています。

　同地域は、電車一本で東京へ出ることができるため都内の企業で働く方が多く、県内でもトップクラスの高所得世帯が住む地域となっています。また、高学歴で教育熱心な親が多いため、授業料が高い個別指導塾でも需要はあると平石さんは分析します。1店舗目の勢いをうけて、現在2店舗目を大型複合商業施設内に出店を予定しています。