とことんローカルに!住まいの相談館

安房住宅設備機器(有) 専務取締役 川名展弘 氏(安房支部)

 川名氏の父である現社長が1973年に創業。会社になる前にも商売は行っており、曾祖父の代から塩や瀬戸物、タバコ、タイルを売る商店だったそうです。地域の人々のニーズに合わせて、商店から現在のリフォーム中心の事業スタイルに変化していきました。

 川名氏は大学卒業後、商社に入社。現場や内勤や営業等の実務を経験し充実していたものの、日々のルーティンがつまらなく感じ、幼い頃から頭の片隅ではいずれは継ぐであろうと考えていた実家に戻りました。前職は、BtoBのやりとりだったのに比べて、現在は個人のお客さんが多く、直接声を聞ける仕事は楽しいといいます。

 同社がリフォームを始めたきっかけは約12年前。前職でサラリーマンをしている時に父から「大手水回りメーカーから、加盟店にならないかと誘われたがどう思う?」と電話が。商社の取引先である水道屋の仕事が少なくなり、困っているとの情報等が聞いていたため、「次なる一手として、やったほうがいいと思う」と答えたと言います。それから現在の核となるリフォーム事業が本格始動。

 近年、ホームセンターに行けば住まいに関する工事等も、なんでもできてしまいます。しかし、とことん地域・ローカルにこだわり、住まいに関するどんな小さな困りごとにも喜んで対応するスタンスで新規顧客、リピーターを獲得しています。価格面でも「安房住宅、いい勝負してるな」と言われるような商品づくりにも力を入れているそうです。

 3ヶ月に1度の情報誌「安房住まいる」の発行、お客さんの訪問活動なども、気軽に声をかけてもらうきっかけになっています。営業に行くのではなく、「情報誌が出来たので読んでください」「元気ですか」そんな会話を積み重ねることでお客さんとの信頼関係を築いています。

「情報誌安房住まいる」pdf

 2010年には館山にショールーム、2012年には館山にリフォームサービスセンター、また2014年には鴨川にショールームをオープン。お客さんとの出会いが増えることに加えて、人材採用の面でも拠点が増えることで集まりやすくなったといいます。入社した若いスタッフの教育にも熱が入ります。今後の経営課題は、組織づくり。同友会で学んでいきたいと語りました。     

(事務局 高田)

◆会社概要…所在地:南房総市千倉町北朝夷280-1 資本金:2000万円 従業員数:29名 事業内容:新築・リフォーム・太陽光・給排水衛生・換気空調・土木工事 

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