【会員企業の取り組み事例withコロナ】うなぎ一筋16年!心もお腹も満たします!

(株)やちよ太介 取締役 大塚 裕介氏(八千代支部)

大塚 裕介氏

 八千代市でウナギ一筋16年の“うなぎ太介“は成田街道沿いにお店を構えます。一本道路を挟んだお隣には新鮮なお刺身やお寿司を食べることができる”すし店千成“があります。こちらのお店は大塚氏のお兄さまが経営されているとのこと。元々は祖母が食堂として開業したのが始まりで約70年の歴史があります。

新鮮なウナギを提供する責任

 大塚氏は生まれも育ちも八千代市です。小学校からの幼馴染と共に経営をしています。お二人ともウナギの調理経験がなかったため、最初の2年間はウナギの卸売業者のもとで修業をしながら店の調理場に立ち続けていました。いざ店の代表なると「新鮮なウナギを提供する」責任の重さを一気に感じたと言います。仕入れの都度、鹿児島や宮崎、愛知など方々から一番新鮮なウナギを仕入れるようにしています。また、お店の看板にも今日はどこのウナギを使っているかを掲示しているとのこと。お米もタレがしっかりと絡んで歯ごたえの残るよう工夫をしています。

お品書きはウナギのみ!

 驚くほどのこだわりを持っている“うなぎ太介”。もちろんメニューはウナギのみ。お酒もウナギに合うものを取り揃えています。ウナギ以外のメニューを追加してほしいとのリクエストも過去あったそうですが、増やさずに今日まで続けてきました。ウナギの調理には20~30分程要するなかで新鮮な料理を提供したいという強い思いを聞けば納得です。

 ところが、一途な大塚氏も一品だけ追加したメニューがあります。それはウナギに負けず劣らず人気を博している「ウナギのたれご飯」です。家族で来店されたお子様から、ウナギのたれご飯のおかわり注文が多数あったためレギュラーメニュー入りを果たしました。うなぎの肝を串刺しにした肝刺しも大変好評です。

丑の日はいつも以上に大繁盛

 ウナギは高級品ともあって、食される時はお祝い事や記念日が大半ですが、土用の丑の日だけは別です。この日だけは注文が普段の10倍になるため、仕入れミスがないよう細心の注意を払っているとのことです。ウナギの調理は焼きと蒸しをひたすら繰り返すので、厨房は常にサウナ状態。そこに立ち続ける大塚氏の体力には目を丸くしてしまいます。

 コロナ禍で自粛生活を余儀なくされ、まん延防止措置が講じられるなかでもテイクアウトを活用して何とかお店を守ってきました。最近になって店に足を運んで食事をする割合が増えてきたそうです。

助け合いの職場

 スタッフは自身の繋がりや地元紙に求人広告を載せて採用をしています。中には創業当初から働いている大ベテランもいます。ホールのお仕事や食器洗いなどウナギの調理以外はスタッフさんに任せています。高校生のスタッフは仕事を覚えるのが早い一方で、イレギュラーな事態に陥るとどうしたらよいか分からなくなってしまうとのこと。そのような時にはベテランのスタッフが対応し、お互いに助け合いながら仕事しています。

心とお腹を満たす料理をつくる

 お店がある八千代市だけでなく、近隣の習志野市や千葉市からもウナギを食べに来るお客様が後を絶たず、週末は混み合っているそうです。これからも心とお腹の両方を満たせるお店を目指したいと語られました。これからが夏本番。暑さを乗り切るために、やちよ太介のウナギを食べてみてはいかがでしょうか?

(事務局 松本)

♦会社概要…事業内容:うなぎ太介の飲食店を経営 所在地:八千代市大和田新田423-62 ノザワビル1Fうなぎ太介 資本金:100万円 従業員数:11名(内パートアルバイト10名) 入会年:2010年

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