【企業訪問記withコロナ】地域の会員に支えられてコロナを乗り越える

(株)SUNNY 代表取締役 野老 愛氏(茂原支部)

 大網白里市内のショッピングモールでフィットネスクラブを経営する野老氏に話を伺いました。スポーツジムと言えば、今年2月、市川市内のジムで県内初のクラスター発生が大きなニュースになりました。野老氏は開口一番「市川でのコロナ発生のショックは大きかったですね。その後、当クラブでも退会や休会希望が相次ぎました」と話します。会員150名のうち20名が退会、10名の休会申し出があったそうです。

 同クラブは、千葉県の休業要請に従い4~5月の間休業します。「休業の間に持続化給付金・雇用調整助成金・融資など支援策をフル活用しました。その間の会費はいただいていません。自己資金でどうにか2ヶ月は持つかなという考えはありましたが、長引いていたらどうなっていたか恐ろしいですね」と振り返ります。

 3月からトレーニング動画のDVD配布やYouTubeで配信するなど取り組んできました。野老氏は「会員との関係を切らないようにとの思いから取り組みました」と話します。

 6月1日の再開後は、マスク・検温・換気等の感染防止策の他、入室を半数までに制限しています。「再開すると『ここがあって良かった』『待っていたよ』『DVDを毎日観ていたから久しぶりの感覚がしない』といった声をいただき嬉しかったですね。地域密着でやってきて本当に良かったと感じています」と話してくれました。なお、3月に休会希望した10名全員が継続、退会した方の半数も復帰されており、少しずつ新規会員も増える中で、以前の会員数とほぼ変わらない状況まで回復してきたとのことです。

 今後について伺うと「これからの社会に合わせて形を変えていくことも必要だと思います。それぞれ個人に合ったメニューを提案する『パーソナルトレーニング』を考えていまして、オンラインと組み合わせることで、ジムに行きたいけど行かれないといった方のニーズにも応えられると考えています」と力強く語っていただきました。

(事務局 逸見)

♦事業内容:フィットネスクラブ

Follow me!