【企業訪問記withコロナ】コロナ禍での挑戦～飲食店を助けるマスクケース～

（株）弘報社　代表取締役　吉田 良一氏（千葉東支部）

　広告媒体としての印刷物の需要が減少する潮流の中で、(株)弘報社では企画提案や商品開発を担う新たなチームとして企画戦略室を立ち上げました。自社工場の設備という従来の強みに加えて、お客様の課題を解決する企画や新たな商品の提案する、新たな営業スタイルとして注目されています。今回は代表取締役の吉田氏と企画戦略室の及川氏、そして昨年入社された横川氏の御三方にお話しを伺いました。

　今年に入り、コロナ対策グッズの商品化を模索し続け、現在マスクケースの開発に取り組んでいます。自粛期間が明けたものの、飲食店の経営が厳しい状態が続く原因のひとつに、食事をする際に外したマスクの置場に困ってしまう状況が少なからず影響しているのではないかと考えたことが誕生の契機です。マスクのガーゼ部分に触れることなく収納・取り出しができ、ケースの内側には抗菌加工が施されており清潔に使用できます。また、オリジナルデザインのケースを作成できるというメリットもあります。今後は、より多くの人に届いてほしいという思いから、ネット販売も計画しています。

　今回、コロナ対策グッズをこの様な形で実現できたのは横川氏始め、若い従業員の力が大きく影響していると吉田氏は語ります。また、会員の皆様へ「コロナ禍だからこそ新入社員を採用しましよう！」という熱いメッセージをいただきました。現在、企画戦略室は及川氏と横川氏の2人体制ですが、徐々に人数を充実させると共に、部署同士の連携を強めるハブとしても能力を発揮していく予定です。そして、情報発信業に留まることなく、個々の課題に対し、デザインでモノに新しい価値を与えることによって解決に導く、課題解決型企業として頑張っていきたいと話されました。

　コロナウイルスの猛威によりモノが売れにくい時代と言われています。しかし、それに屈することなく先見性を磨きながら、お客様の課題解決の一翼を担っていこうと勇往邁進する(株)弘報社の今後の活躍に目が離せません。

（事務局　松本）

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