【企業訪問記】繊維の宝石“カシミヤ”でモンゴルと日本を結ぶ〜恵まれない子供や障がいを持った方の笑顔のために〜

(株)AMARA企画 代表 上田 れいこ氏(千葉東支部)

 今回は市原市でモンゴル製品の通信販売、人材派遣業を営む(株)AMARA企画の上田氏にお話を伺いました。モンゴル出身の同氏は日本人男性と結婚し、10年前に日本にやってきました。幼いころから両親に連れられて世界各国を旅行していた同氏は日本への転居も抵抗がなかったと言います。

 主婦として生活していた同氏が起業するきっかけになったのは、1才年上の兄の存在。「兄は小さいころに病気にかかり、普通に学校に通えない生活を送っていました。その関係で盲目の子供たちの生きている環境なども知り、何か自分にできることがないかと常に考えていました。」と語られます。

 その想いが一つの形になったのが年に1回行うボランティアです。それはモンゴルの恵まれない子がいる家庭を1つ選び、1年間分の文房具を寄付したりするというもの。その人達の喜ぶ顔を見ていくうちに、もっと貢献したいという思いが高まり、起業を決意しました。現在では利益の一部をモンゴルの障がいを持つ子供たちの支援に充てています。

 同氏が取り扱っている商品の特徴は“モンゴルの豊かな自然が生み出した素材の良さ”。厳しい気候の中で育ったヤギから採れるカシミヤは保温性に優れ、絹のような手触りを味わうことができます。他にも本牛革で作られたベルトは、裏革を使用しないので、はがれる心配もなく、手入れ次第では10年使い続けることが可能です。模倣品が溢れる現代で、決して真似することが出来ない素材の良さで勝負しています。

チバリンピックにて出展中の革ベルト

 2児の母として、仕事と子育てを両立しながら活発的に活動している同氏。今後の展望を伺うと「様々な文化や環境に触れてきたからこそ、モンゴル、日本のそれぞれの良さがわかります。自社がその橋渡しとなりたいと思っています。そして自社発展すれば、モンゴルの恵まれない方達や障がい者の方々により手厚い支援が出きるようになります。今後は旅行代理店などの機能も取り入れ、“モンゴルのことならなんでもござれ!”と言えるようになりたいです。」と話されました。

 常に向上心を持って学び続けようとする同氏の姿に感銘を受け続ける訪問となりました。

(事務局 関根)

◆会社概要…所在地:市原市青葉台4-14-9 従業員数:2名(うちパート・アルバイト1名) 事業内容:各種商品卸売、紹介派遣

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