【企業訪問記】この街に根ざし、選ばれる法律事務所をめざして
北総こばやし法律事務所
代表弁護士 小林 哲也氏(北総支部)
北総線「千葉ニュータウン中央駅」から徒歩すぐのところに事務所を構える小林氏。大学院で環境政策を学び、卒業後はシステムエンジニアして企業に勤めた後、国会議員の政策秘書、海外NGOの職員としてミャンマーで働くなど異色の経歴を持っています。そうした国内外での様々な経験から、身近で親しみやすく分かりやすい法律サービスを提供する弁護士になることを志し、2013年に司法試験に合格しました。そして同所に事務所を開き5年目を数えます。
元々、柏市の出身で千葉県内に事務所開設を考えていましたが、日本弁護士連合会の弁護士過疎・偏在対策による事務所開設支援の取り組みもあり、当時弁護士ゼロ地域であった印西市内に事務所開設を決めたそうです。
相談内容は、家事(相続、離婚)、労働(残業未払い等)から刑事事件まで多岐に渡り、個人の相談者が7割を占めるそうですが、「契約トラブル、社内環境問題など相談は様々ですが、民間企業や国会などでの仕事の経験を生かしたアドバイスができることが強みになっています」と話します。
「地域で頑張る中小企業を法律家の立場から側面支援していきたい」とも語る小林氏。会社内のトラブルを見聞きする中、もっと早くに相談してくれたらという案件が少なくないとのこと。「今後は税理士や社労士などとのネットワークを築き、ワンストップでの経営支援も考えており、同友会に参加して様々な業界の話を聞け、その業界の慣例や通例など知らなかったことも多く、大変参考になっています」と話します。
今後の事務所経営について伺うと、「『マチ弁(街の弁護士)』として専門性を高めていくのか、法人化して他の街にも事務所を展開していくのか、どちらにしてもまずはこの街に根ざした選ばれる事務所になることです。ゆくゆくは海外経験を生かし、企業の海外進出を支援する仕事やこれからの分野としてスポーツロイヤーなどにもチャレンジしてみたいと考えています」と語ってくれました。
(事務局 逸見)
◆会社概要…所在地:印西市中央北1-3-3CNCビル2階 従業員数:2名 事業内容:一般民事、企業法務、家事、刑事事件を扱う総合法律事務所