【会員企業の取り組み事例withコロナ】顔が見える松戸の鍵屋さんとして、皆さんの『困った』に応える
(株)ボンダイ 代表取締役 木村 勝利氏(松戸支部)
松戸市稔台の住宅街で鍵屋さんを経営する木村氏を訪ねました。ボンダイという社名の由来を伺うと、「ボンダイはオーストラリアのシドニー郊外の地名です。ボンダイビーチはシドニー五輪のビーチバレーの開催地として知られています。22歳の時、ワーキング・ホリデーで行き、町に魅せられ以来10回以上行っています。いつかは永住権をとり移住したいとも考えています」と教えていただきました。
入会のきっかけは法人化と息子の入社
木村氏は、一度同友会を退会された後、昨年8月に再入会されました。そのきっかけは、会社の法人化と息子の圭介氏です。「3年前に息子が入社し、会社を継ぐことを決意してくれました。経営を学ぶなら同友会で学ばせたいと考えていました。昨年7月に法人化したこともあり、このタイミングだと思い入会しました。毎日2人の世界に居るので、同友会で他業種の方たちとの交流で得るものが多いと思っています。今後、息子と参加していきたいと考えています」と語ってくれました。
鍵業界へのきっかけ
以前は大手宅配会社の社員として働いていたという木村氏。鍵業界に入るきっかけについては、「何か手に職を付けたいと考えていたところ、鍵師の養成講座に出会いました。以前バイクの鍵を無くした時に一から鍵を作ってもらい、とても助かった経験があり、スゴイ技術だと感じていたので、挑戦しました」と話します。その後は、管理されるのが嫌な性格から、大手フランチャイズ傘下には入らず、宅配会社時代のお得意先の紹介もあり鍵メーカーの下で研鑽を重ねていったそうです。
息子の成長
後継者である圭介氏は、入社しての3年間順調に来ていると振り返ります。「それだけに、一度後戻りできる形の失敗をさせたいとも思いますが、そうは言っても心配ですよね」と本音も聞かせてくれました。ある時、木村氏が体調悪く、千葉市内の電気錠工事に圭介氏1人で行かせたところ、無事終えてきたそうで、「任せてみることも大切ですね」と語ってくれました。
電気工事士・防犯設備士の資格を生かして
コロナ禍の3年を伺うと、2020年4月、一時的に工事が止まり、前年同期比売上半減という状況を経験しましたが、その後の建築業界の順調さもあり、2020年は増収で終えることができました。
同社は電気工事士の資格を持ち、電気錠工事ができることを大きな強みにしています。大手鍵メーカーの県内の仕事殆どを同社が請け負っているそうです。
また、昨今全国で多発する強盗事件もあり、防犯意識の高まりの中で、同社は防犯設備士の資格を有し、防犯の専門的な知識を生かした安心・迅速な対応も選ばれる要因になっています。
最後に「あれもこれもできるけれども、今は『顔が見える松戸の鍵屋さん』として、メーカーの仕事、地元松戸の仕事を大切にしていきたいと考えています」と語っていただきました。
(事務局 逸見)
♦会社概要…事業内容:錠前、鍵交換取付、電気錠システム工事、開錠 所在地:松戸市稔台2-39-9-102 資本金:300万円 従業員数:2名 入会年:2022年 HP:https://bondilock.jp