【会員企業の取り組み事例withコロナ】地域・社員に愛される美容室を目指して
(株)エンドレス 代表取締役 遠藤 慎一氏(船橋支部)
今回は、富里市・印西市・成田市で3店舗美容室、理容室を経営している(株)エンドレスの遠藤氏にお話しを伺いました。
事業承継の後、3店舗経営へ
遠藤氏は2016年12月に富里市のエムズハウスの前オーナーに事業譲渡を受け、代表取締役となりました。富里市の美容室は日吉台通りにオープンして以来35年間、地元の方々に愛され、とてもアットホームな雰囲気の美容室です。その後2019年4月に印西市に美容室【H eitch by mshouse】をオープン。ファミリー層が多くご来店され、まつ毛エクステなども提供するトータルビューティーサロンの人気店に成長したそうです。成田市の理容室は、2021年7月に歴史ある床屋さんを譲り受け、【barber shop RAIzE】をオープン。こちらの店舗は男性専用のbarberショップです。
成田市の理容室の前オーナーが70歳でも現役で働いており、定年後も働き続けられるロールモデルが作れたと話されました。同店では、美容室だけでは物足りない男性、20代~40代の感度高めの男性をターゲットにしており、「濡れパン」という髪型のやり方や必須アイテムなどをSNSで配信されています。他の美容室では表現できないスタイルを提供できることが強みだと話されました。
日々の経営で心がけていること
遠藤氏は「三方よし」のバランスを保つことを常に考えながら経営をしており、基本理念やビジョンなどをご自身で考えられています。経営をするにあたって、社員全員が共通の目標をもつことが必要だと感じ、作られたそうです。理念は、常に時代の変化と共にアップデートされることがあり日々更新していきたいと話されました。採用については、求人広告は利用しておらず、ほとんどが社員からの紹介だそうです。「求人広告にお金をかけるくらいなら従業員の満足度を高めるために使う」と言っていました。今年度は3人の方を採用したそうです。
創業期から毎年、昨年度対比で130%以上の売上を順調に伸ばしておりコロナ禍でも試行錯誤をしながら成長を続けることが出来たそうです。社内体制を整えるにあたって月次推移表や決算内容などを幹部や店長に開示して、数字の見方も教えています。各店舗が当事者意識をもって店の売り上げに責任をもってもらうためだそうです。コロナ禍で、社内の士気を調整するのが大変だったと話されました。
社会に影響を与えられる企業へ
お客様として来店している誠建クリエート(株)の宮本義勝氏に紹介されたことが同友会に入会したきっかけです。宮本氏から、同友会について熱心な説明を受け、昨年の8月に入会しました。同友会に参加をして広い視野や社会活動など様々な知見を広げるきっかけとなったそうです。
今後は、地域企業から社会を変えていけるような会社になり、社員が働きやすい会社づくりをしていきたいと話されました。自社の社員をはじめ、地域やお客様を大切にしている遠藤氏の今後の活動が楽しみです。
(事務局 市川)
♦会社概要…事業内容:理容、美容を中心とした総合的な美容サービス業 所在地:富里市日吉台5-17-4 資本金:300万円 従業員:22名(うちパート・アルバイト 3名) 運営ページ:https://ms-house.jp/