【会員企業の取り組み事例withコロナ】スーツという名のファッションを伝えていく

トゥルーウェルス&カンパニー(株) 代表取締役 富張 伸治氏(千葉中央支部)

富張 伸治氏

 コロナ禍前後で、ビジネスの世界は様々な豹変を見せています。例えば当たり前となった在宅勤務。社内外を問わず、スーツを着て他者と接する機会が減った方も多いのではないでしょうか?こういった事情が、スーツ業界へは具体的にどのような影響を及ぼしているものか、千葉市でオーダースーツ店を営んでいる、アパレル業界に身を置いて35年という富張氏にお話を伺いました。

本台場仕立てのスーツ

 コロナの影響についてお聞きすると、テレワークの増加でスーツ注文は5割減とのことです。新たな道を模索し、Web会議向けのカジュアルジャケットの販売を新たに始めます。通常のジャケットと異なり、Tシャツに合う事と伸縮性が高い事がこだわりポイントになっており、「普段使いができて、かつ、オンライン会議にも映える、このお客さまのためのスーツ」という自信作であるとの事です。同氏はかねてより、製作したスーツの実物を見た時に、お客さまが感動している姿や喜んでいる姿を見ると、この仕事に打ち込んできてよかったと強く感じていると述べられます。
 同氏は、独立前は、アパレル会社に就職し、ネクタイ事業に配属されます。服を作る事に直接関われず落胆しますが、ゼロからのネクタイ作りに携わる事で、アパレルの基礎を学んでこられたいいます。その後、同じ業界の人が発した「スーツというファッションを世に伝えてほしい」というメッセージが胸に刺さり、オーダースーツの道へ進むことを決心し、「ネクタイに合わせてスーツを選ぶ」という逆転の発想で事業を始めます。艱難と模索を経た上で、2018年、新たなブランドBanby & Tomを立ち上げ、法人化し現在に至ります。

 オーダーメイドスーツをご注文いただく方は、当初は、経済団体の会長、士業、不動産、建築、保険業の方が大半でしたが、最近はエステティシャン、パーソナルトレーナーなどの方からもオーダーが入るようになりつつあります。価格幅を広げる事で裾野を広げ、オーダーメイドと聞くと高価であるようなイメージを払拭し、若い人たちにこそ身近に感じてもらえるようなお店にしたい、と述べられています。

豊富な生地

 富張氏の手掛けるスーツの特長は、「プレッシャーを感じさせないスーツ」です。プレッシャー、圧迫感を感じさせないとは一体どういう事なのでしょうか?他者から見ると、まさしく身体にフィット。この時、着ているご本人も、見ている他者にも、余裕が感じられます。自然と、その場に起こる会話には窮屈感を及ぼしません。加えてその上に、スーツにはデザインという面白みがあります。着ている人と、見ている人との間に、愉しい空間を作る。そこに富張氏のこだわりが見えます。そしてこの基本は、コロナ禍以降、様々な常識が豹変した今の世界でも何ら変わらないと同氏はいいます。画面越しでも対面でも、人と人とが出会うならば、その空間にはアパレルがある。「普段スーツも勝負スーツもお任せください!」と、人懐っこい笑顔が深く印象に残りました。

 FC展開をすることが将来の夢と笑顔で語る富張氏、「まずは知名度を上げることを頑張らないといけないですね」とお話されました。コロナで注文は半減してしまったが、新しい経営スタイルに気付くことができ、さらにWeb会議の普及で様々な人との繋がりを広めることもできたので悪い事ばかりではなかったと前向きに捉えられている姿が印象的でした。

(事務局 松本)

♦会社概要…所在地:千葉市稲毛区稲丘町27-16 資本金:100万円 従業員数:3名(うちパート・アルバイト3名) 事業内容:オーダーメイドスーツとネクタイ販売 URL:https://banby-tom.com/

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