【会員企業の取り組み事例withコロナ】コロナの影響大きい飲食業界、何かやらないことには始まらないとの思いで乗り越えていく!

(株)セレモ ハート柏迎賓館 部長 遠藤昭彦氏(東葛支部)

遠藤 昭彦氏

 コロナ禍で大きな影響を受けている業界の1つ、飲食業界。今回、同友会でも利用することの多い柏迎賓館を訪問し、遠藤氏にお話を伺いました。

建物外観

 コロナの影響が出始めた昨年春以降、宴会や各種団体の総会など行事が一切なくなり、一時7割減まで落ち込んだと振り返り、昨年秋頃まで柏市の持続化給付金の手続き会場として使用されますが、飲食を伴う宴会が行えない中、調理部門においては月半分の交代出勤、他のスタッフはグループ内の葬祭部門、総務部門に配置転換するなど、同館は必要最低限の人員で回してきたそうです。「現在、少しずつ利用者が増えてきていますが、正規スタッフ4名で回しています。これから人員の確保や育成をしていかなければと考えていますが、この先、順調に回復していくのかという不安もあります」と語り、建物の維持管理についても「稼働の有無に関わらず冷暖房、エレベーターなどのメンテナンスは欠かせません。お客様に安心してご利用いただくためにも毎日しっかり行っています」と話します。

2Fロビー

 コロナ禍にあって、空き会場の貸し出しを行い、講演会のライブ配信や試験会場などに利用されています。積極的な宣伝はされていないそうですが、広い会場で密にならないこと、機材やネット環境の良さやスタッフのサポートなどが利用者に喜ばれ、口コミで広がっているそうです。

 忘年会の予約状況を伺うと「30件ほどで、コロナ前の半数以下、小規模宴会が中心ですが、昨年がほぼゼロだったことを考えると、ホッとしています」と語り、アクリル板や消毒液の準備、個別のトングを手配しての卓盛りなど感染防止に最大限工夫した形での会食を提案しています。また、コロナ禍と相まって、食材の高騰もありますが、調理スタッフとは「これまで通りのサービスを維持しよう」と話し、応えてもらっているとのこと。スタッフからも「今は耐える時。不安もありますが、乗り越えていきましょう」という声も聞かれ、様々な提案も出されるようになりました。

 また、おうち需要に対応して持ち帰りのお弁当も強化してきました。お弁当や今の時期はクリスマスチキン、また今年初めておせち料理も始めました。日頃レストラン(現在休業)を利用されている方から期待の声が聞かれる他、新たにレストランの味を知ったお客様に来館いただくきっかけとしても期待されています。「お節は以前から話はありましたが、繁忙期でもあり対応できませんでした。特別な事情があって始めますが、味には自信がありますし、お客様に喜んでいただければと思います」と話し、「不安はありますが、何もやらないでいるのではなく、何かやらないことには始まらないという思いでこれからも取り組んでいきたいと思います」と抱負を語っていただきました。

(事務局 逸見)

♦会社概要…所在地:柏市柏233 資本金:5,000万円 従業員数:14名(内パート・アルバイト10名) 事業内容:各種宴会・パーティー・慶事・法事・会議展示会、総合宴会場

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