【企業訪問記withコロナ】地域に根差した電気工事~末永く愛される会社であるために~

(株)桶田電設 代表取締役 桶田 崇人氏(つくも支部)

 (株)桶田電設は、施工含めた電気工事全般を扱う工事店で、2006年設立、2013年に法人登録した会社です。今まで工事に携わった建物は住宅・オフィスビル・工場・店舗・公共施設と幅広く、お客様の割合は一般と法人で5:5です。

 この業界は技術を売るのが仕事であり、他社とは技術勝負なところがあると社長の桶田氏は語ります。そのため、同社は5年先を見据えた工事をモットーとし、使いやすさや安全性など目に見えないところにもこだわります。工事後の説明でお客様が納得・安心してもらうことがお客様との信頼関係の構築に繋がり、実績として表れているとのことでした。

 また、社員教育にも熱心で、数多くある電気工事の資格の中から毎年1つは社員が取得できるようサポートに取り組んでいます。中でも、毎月実施している勉強会では、技術やコンピューター設計、工具の取扱い方などを会社で実務指導・講習をしたり、あるいは外部の講習会へ参加してもらうことで社員の知識や技術の向上に努めているのだそうです。

 コロナ禍による打撃は大きく、新築物件をはじめとした相次ぐ発注のキャンセル・延期に頭を悩まされたのだそうです。それでも「とにかく下を向くのはやめよう」と今まで取り組んでこなかった営業にも手をのばし、設備投資を行なうなどして売り上げ確保に繋げました。また、知人の紹介で中学校での職場体験として講演会を依頼され、社員と出向いたことがあったそうです。そこでの経験は、仕事を見つめ直す機会となり、社員教育の一環として今後も続けていきたいというお話がありました。

 今後の展望として、「与えられた設計図だけでなく、デザインのプランニングなどゼロから作り上げる工事に携わりたい。そのためには今後、弊社が直接請け負う電気工事を増やしていく必要がある」ということでした。そこには「仕事の範囲が広がることで、より多くのお客様に満足してもらいたい。そうして利益を確保していくことで末永く愛される会社でありたい」という同氏の強い思いがあります。(株)桶田電設は、これからも地域の安心と安全を支える会社として活躍していくことでしょう。

(事務局 眞山)

♦会社概要…所在地:東金市二之袋405-12 従業員数:4名(事務員1名を含む) 事業内容:電気設備工事および空調設備工事

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