【企業訪問記withコロナ】リースから広がるお客様との繋がり~より求められる会社になるために~
(株)京北自動車 代表取締役 中村 太郎氏(流山支部)
今回は、流山市で自動車整備を手掛ける中村社長にお話を伺ってきました。(株)京北自動車は、お父様が昭和40年に買い取った会社が元になっており、その時から数えると中村氏は3代目になります。同氏は自動車整備の専門学校を卒業後日産ディーゼルに就職。それから数年後に京北自動車に戻ってくるも、社内外注制度を結んでいたことからほとんど会社には居ない状況でした。そうしたなかでお父様が突然亡くなってしまい、同氏は急遽会社を承継することになります。それこそ自社の請求書の書き方すら分からない状況からのスタートで、今でこそ色んな経営者仲間がいますが、当時はそんな繋がりもなく手探りで日々勉強する毎日だったといいます。
同社のお客としては、昔ながらの付き合いのある方が多いとのことですが、最近はリースメンテナンスの契約を増やしているそうです。リースメンテナンスは実のところ手間賃がそんなに高くないそうですが、十数社のリース会社と契約していることから、継続的にたくさんのメンテナンスが入ることで売上の基盤になっています。また、リースを通して整備に来るお客と繋がることができ、そこから修理の仕事や個人の仕事など色んな仕事に広がっていて、広告のような効果も期待できます。ただし、どうしてもリース会社ありきの事業のため、価格決定権がないことや、お客に直接アプローチできないため契約の変化で仕事の量が大きく左右されてしまうといいます。
また、仕事の量は増えているけれども整備士の人手不足が課題です。若者の車離れやそもそもの整備士のきついイメージから、整備士になろうと思う人も減っています。更に国家資格になっていることも一つのハードルになっているかもしれません。
今後の展望としては、リース以外の個人や会社の仕事を増やしていきたいとのこと。昔ながらのお客の高齢化も進んでおり、新規獲得に力を入れていきたい。そのために、工場の設備を更新して認証工場(車検も自社でできる工場)にすることで裾野を広げていきたいと語っていただきました。
(事務局 道山)
♦会社概要…所在地:流山市下花輪776 資本金:1,000万円 従業員数6名(うちパート・アルバイト1名) 事業内容:各種自動車整備・販売・リース・各種保険販売