【企業訪問記withコロナ】コンテナの特性を生かしたホテル経営~収益と災害支援を両立させる~

(株)デベロップ 執行役員 石本 武氏
(市川浦安支部)

 

 (株)デベロップは市川市でコンテナを用いたトランクルームや移設可能なホテルを運営しています。県内では東金や成田にあるコンテナ1つ1つが部屋になるホテル「ザ・ヤード」の特性を生かして、同社はかねてから大規模災害に備えて、被災地にコンテナを移動し設置するだけで仮設住宅になる「レスキューホテル」という仕組みを作っていました。

 4月26日、クルーズ船での新型コロナウィルスの感染拡大を受けて政府と長崎県からの要請があり、初出動をしました。東日本大震災の時に宮城県石巻市で仮設住宅を設置した経験が生きたそうです。通常時は「ザ・ヤード」として収益を生み、万一の時のみ「レスキューホテル」として出動するため設備の無駄がありません。

 仮設住宅と比較して、レスキューホテルは設置までの時間が早く、撤去の際に廃棄物がほとんど発生しません。その強みを生かして地域の医療体制の拡充に役立てていきたいとのこと。さらに、昨年千葉県を直撃した台風など大規模な自然災害は今後も発生すると見込んで、有事の際にスピード感を持って対応できるよう各市町村との協定締結も進めているそうです。

(事務局 田中)

◆事業内容:不動産・建築・再生エネルギー・ホテル運営

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