【企業訪問記withコロナ】コロナ禍しか知らない!しなやかで強い「創業者スピリッツ」~ワクワクの連鎖でつくる創作イタリア料理~

クエバ 代表 井上 洋志氏(美浜支部)

 今大きな打撃を受けている飲食業界で、まさにコロナ禍の始まり2020年4月に開業した方がいます。千葉中央駅前の創作イタリア料理店CUEVE(クエバ)です。

 代表である井上氏は飲食業界一筋で、店長やマネージャーまで一通り経験した後に独立。千葉の中心街を少し外れた立地から着想し、「洞窟」の意味をもつCUEVAという店名を冠しました。明るすぎず、それでいて温かみのある空間にするため、水槽が目を引く内装や、イス・テーブルもご自身でつくりあげたというので驚きです。

エビ味噌のペペロンチーノ

 ジャンルはイタリアンでパスタが一番のウリですが、エビ味噌を使ったペペロンチーノやウニのオムライスなど定番メニューに創作を加えた一品も多く、SNSからも人気に火がついています。同店のこだわりは「付加価値の高いもの」「ちょっと他店と違うもの」を提供すること。当初全く想定していなかったテイクアウトでも、ランクの高いお肉を使ったステーキ重など、あえて1,000円以上のお弁当を販売することで差別化をはかりました。

 「飲食店で一番避けたいのは『忘れられてしまうこと』です。通りすがりに『そういえばあったね』と言われるのではなく、『あそこに行こう』と思い出してもらえる存在にならなければ」と井上氏は話します。メニューだけでなく店内の水槽やインテリアも、実は家族連れ客の子供を喜ばせる仕掛けの一つです。

柔らかな光が灯る店内

 同店は創業したてで前年実績がないため、コロナ禍の各種助成金や融資はほとんど受けられません。しかし「創業のタイミングがたまたま重なっただけ」と話す井上氏に悲壮感はありません。これまでの経験で培ったノウハウを生かしつつ、柔軟な発想と素早い判断で道を切り拓く「創業者スピリッツ」を感じます。

 今後の夢をうかがうと、「従業員が何か始めたいと思ったときに始められる環境にしたい」という少し意外な答えが返ってきました。「始めたいという気持ちが何より大事だから。楽しいは連鎖する。その人の気持ちを応援してワクワクの連鎖をつくりたい。」コロナ禍でも変わらない、大切にすべきものに気づかされるようなお話でした。

(事務局 菊池)

♦会社概要…所在地:千葉市中央区本千葉町7-11 三恵9ビル101 従業員数:6名 事業内容:飲食業

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