【企業訪問記withコロナ】クラウドファンディングで670万円集まる~ファンのオアシスを残すために~
マハラジャ六本木 オーナー 大原 俊弘氏
((株)日本都市 代表取締役)(船橋支部)
21年前に建設業の日本都市を立ち上げ、いま関連会社が11社あります。その中にマハラジャ六本木というダンスホールもありますが、東京都の新型コロナ緊急事態宣言を受けて、3月27日からお店を閉めている状況です。今年1月に六本木の交差点近くに移転したばかりで、家賃がものすごく高いのですが売り上げがなく、どうしていこうか悩んでいました。
そういった中、国から雇用調整助成金が出てきたので、5月中に経済産業省のホームページに書いてある申請書の書き方を見て、つぶれてしまうという恐怖と不安があったので二日間でつくりました。何もわからなかったので、YouTubeにあがっていた解説動画も参考にしてつくりましたが正直大変で、申請書を提出しては、不備で戻され、修正してまた提出するといった作業でした。前に進むと難関が待ち構えている様が、小さいときにやっていたテレビゲームのロールプレイングゲーム(RPG)のようで、思い出して楽しんでやれました(笑)。
それでも、資金繰りは正直厳しい状況で困っていたら、従業員から「クラウドファンディングで資金を集めてもよいか」といった提案がありました。正直集まらないのではと思っていましたが、熱烈なマハラジャファンの方のご協力もあって、最終的に支援総額が約670万円になり大変驚きました。家賃や人件費で毎月800万円程の赤字が出る中で助かりました。
マハラジャは歴史があるので、今45歳以上の方々は若い頃にここで遊ばれていた思い出があるのではないかと思います。時が進むにつれ、昔の思い出の場所が段々となくなっていく中で、思い出の場所を1つでも残していくことは、皆さんの心の支えやオアシスになるのではないかと思います。そういった方々の想いに応えていくためにも再開にむけて色々な努力をしてがんばっていきたいと思います。(7月8日より営業を再開しました)
(事務局 牧本)
♦事業内容:ダンスホールの運営、飲食の提供