【企業訪問記】温度のバリアフリーで叶える一生暮らせる家づくり
(有)ログファクトリー武藤
代表取締役 武藤 浩司氏(野田支部)
江戸川の水運を活かして発展してきた醤油醸造は周知のことですが、ここでは他の地域より一足早く店頭に並び始めるビールの相棒・枝豆の産地としても全国有数の野田市。そこでアルミサッシやガラス、カーポート等の販売を営む(有)ログファクトリー武藤を訪ねました。元々トーヨーサッシに勤めていてましたが、脱サラして入った奥様の実家の会社である旋盤加工会社を自身の得意分野に合わせ、新規事業として現在の業務を始めたのがスタートです。
現在、顧客のほとんどが地元の工務店ですが、スタート当初は違いました。とにかく売上を上げなくてはと、規模のある不動産屋と仕事をしていましたが、安く家を売るための再三の値下げ要求に疲弊し撤退。少しずつでもいいから自分の家づくりに対する価値観と合う人と仕事をしたいと思うようになり、地元工務店との取引を増やしてきました。しかし現状は戸建てが売れなくなってきていることに重ねて、多くの工務店は後継者不足に悩み、そのまま廃業になることも。そんな中武藤氏は地元工務店を盛り上げ、一緒に発展していきたいという思いで、毎月家づくりの勉強会を行っています。
また同氏は8年前に経営指針セミナーを修了しています。作成当時は自社の事業を通じて環境問題に取り組むなど、青臭くて気恥ずかしいという思いもありましたが、先述の工務店との学習会で取り組んでいる高気密・高断熱・省エネの家づくりはお客様の快適な住環境を実現するだけでなく、エネルギー問題や環境問題にも大きく貢献できる事業でもあり、指針の実践を進めています。この高齢化社会の中で交通事故の4倍もの死者を出しているヒートショックをはじめ、家の中の温度差で起こる脳卒中や心筋梗塞から健康を守る、温度のバリアフリーはこれからの家づくりに欠かせない要素になります。高齢者や要介護になっても安心して暮らせる家づくりに取り組んでいきたいと、意気込みを語っていただきました。
(事務局 田中)
◆会社概要…所在地:野田市木野崎1667 資本金:300万円 従業員数:4名 事業内容:アルミサッシ、ガラス、エクステリアの加工・施工・販売