【企業訪問記】“家族の命を預かる”、お客様から信頼されるお店づくりを目指す
トリミングサロンわんぽ
代表 柴田 由起氏(市川浦安支部)
少子高齢化が進む中、「ペットも大事な家族」という考え方が一般化しつつあります。ペットでも安定的な人気を誇る「犬」。今回はトリミングサロン・ペットホテル「トリミングサロンわんぽ」代表の柴田氏を訪ねました。
同氏は16年前にトリミングカー(動物用の移動式シャンプカー)による出張サービスから始め、2011年には店舗を構えて本格的なトリミングサロンをスタートさせました。現在では地元の方を中心に口コミでも評判が広がっています。
そして顧客から熱い支持を受けているのが「ペット写真加工サービス」。写真から被写体を切り取り、希望の背景に合成することで記念の一枚を残すことができます。また同社では10分程度で加工するので、施術後すぐにお渡しすることが可能。そして収入の一部(1枚につき10円)は動物支援団体に寄付する仕組みになっています。同氏は「この方法で無理なく社会貢献をすることができます。少額でも‶継続的にできるもの″、その視点が何事にも大切だと思います。経営も同様で、お客様のためにも継続していかなければいけません。そのために‶心を込めて当たり前のことをこなすこと″を大切にしています」。例として同社では毎朝ミーティングの際に、その日必ず取組む「店全体目標」を決めており、小さなことでも疎かにしない姿勢を共有しています。
ですが世間の需要に反してトリマーの数が年々減っていると言います。「私達は一時的にお客様の家族の命を預かっています。そのことを自覚し、犬にもお客様にもに寄り添うことが出来る社員が集まっているので、信頼を得られているのだと思います。施術中も細心の注意を払っており、体調不良や異変にもいち早く気づくことができます。ただ近年、技術を取得しても趣味の範疇に留めてしまう方が増えています。技術だけでなく、会社の想いの共感が必要となるので、厳しい状況も続いていくかもしれません。その他様々な課題もありますが、同友会で他の経営者から刺激をもらいモチベーションを保つことができています。今後も学んだこといかに自社に置き換えられるを考えていきたいと思っています。」そう語る同氏の目には力強い意志の色が見られました。
(事務局 関根)
♦会社概要…所在地:船橋市習志野台5-22-27 資本金:300万円 従業員数:8名(うちパート・アルバイト2名 ) 事業内容:犬のトリミング、ペットホテルの経営