【企業訪問記】カラオケ文化を広げる役割をこれからも果たしていく
(株)ディエムジーコーポレーション
部長 工藤 大氏(佐倉支部)
佐倉市内でカラオケ機材の販売を行う工藤大氏を訪ねました。同社は1994年に工藤氏の父親が創業しました。当時は個人、カラオケ喫茶、コンテナ型のカラオケ店を相手に新品のカラオケ機材を販売していました。特に別売りのカラオケ採点機を取扱い爆発的に売れたそうです。ただ、工藤氏が入社した1997年頃には既におさまり、売上は下降線をたどっていたと振り返ります。1999年頃より中古機器の買い取り、販売を始め、一時は売上が回復したそうですが、近年の個人売買のブームに押され、失速しているそうです。
カラオケ業界について伺うと、「業界は厳しく、カラオケだけでは稼げないので、ママ会やフィットネスなどへの部屋貸しや飲食提供など、皆、様々な工夫をされています。今後、カラオケを使ってもらう環境づくりを考えていかないといけないと思います」と語る工藤氏。カラオケを使う環境づくりについて、「福祉施設や自治会館などへの設置はもちろん、住宅建築、リフォーム、別荘建築時などに設置していただけないか考えています。そのためにも業者との連携が必要だとも思います」と話します。
同社の顧客対応については、「カラオケ機材のメンテナンスをしていますが、人手の問題もあり、繁華街のお店などは手が回らないので、大手業者に作業をお願いして手数料をいただいている状況です。私たち中小業者はメンテナンス料を含めていくらという価格設定でやっていますから、上げていくことは容易ではありません」と率直に状況をお話しいただきました。
今後について伺うと、「カラオケは日本発祥の文化なので無くなることはないと思います。当社は家族経営でやっていますが、事業承継も控え、他人社員を入れないといけない状況です。業務のマニュアル化や効率化が今後必要になってくると思います。同友会に入会するまで経営者としての学びをしてこなかったので、いま色々な経営者のお話が非常に参考になり、役立っています」と同友会への期待を語っていただきました。
(事務局 逸見)
◆会社概要…所在地:佐倉市本町147-5 資本金:1,000万円 従業員数:5名 事業内容:業務用カラオケ機器の販売、レンタル、買取