【企業訪問記】足場で地域のお客様に感動してもらいたい

(株)Free style 代表取締役 近藤 研太郎氏(松戸支部)

 塗装業者の足元を支え、安全に作業ができるようにする「足場」。その仕事に誇りを持って、変革に挑み続ける若手経営者がいます。

 近藤社長は5年前の26歳の時に起業。初めは「稼いでなんぼ」という職人集団の世界で、売上を周囲と比較してしまい、東京に営業をかけたり、安い価格で仕事を受注することもあったそうです。しかしトラブルも多く、遠方であるがゆえに対応も遅くなるなどデメリットに気がつき、方針を転換していきます。

 近藤社長が行きついたのは「1件あたりの受注単価をあげ、顧客はハウスメーカーではなく塗装業者。エリアは地元である船橋市近辺に絞る」という方針です。多少価格が高くても「また頼みたい」と言われるためには、付加価値をつけることが必要です。同社では仕事を受けてから、現場の事前調査、近隣への挨拶、現場写真の撮影、清掃などを徹底し、塗装業者の営業マンの仕事をサポートしています。また、「足場業者にとって組みやすい足場」イコール「塗装する職人にとって使いやすい足場」とは限りません。荷物や塗料を手に持った状態で作業しやすいかどうかを、実際に組み立てて社員が学ぶ機会も作っているそうです。

 このように塗装業者と寄り添っていく姿勢が評価され、現在は営業せずとも仕事が受注できている状況です。地元の中小企業と顔を合わせてお付き合いをしているので、何かあればすぐに見に行けること、そして経営者同士の「顔の見える取引」が自分には合っている、と近藤社長は語ります。地元に目をむけることで、同友会だけでない様々な仲間同士のつながりが生まれ、新たな事業展開も始まっています。(先月号に掲載した(有)日栄住販 高橋氏とのコラボレーションもそのひとつ)

 「世間的には、足場職人はガラが悪いというマイナスイメージが強いけれど、実は人の命を守る大事な仕事。この事業を通して、お客様に感動してほしい。同じ価値観を持つ仲間と働いていきたい」と話す近藤氏。今後の活躍に注目です。

(事務局 小山)

◆会社概要…所在地:松戸市八ヶ崎5-33-11(船橋支社:船橋市坪井町933-1) 資本金:300万円 従業員:10名 事業内容:住宅用足場(改修、新築用仮設工事一式)、一般建築塗装