【企業訪問記】海浜幕張の発展とともに〜寿司屋からホテル経営への大きな挑戦〜

(株)グリーンタワー 常務取締役 林 集氏(美浜支部)

 JR海浜幕張駅より徒歩2分の便利な立地にあるホテルグリーンタワー幕張の林常務を訪ねてきました。同氏は、創業者である父親の4人兄弟の次男で、大学卒業後東京の印刷会社で3年間営業を経験し、その後ホテルで研修を受けグリーンタワーに入社。長男である威樹氏が社長を務めています。

 ホテルの前身はなんと西千葉の寿司屋。林氏の父である創業者が寿司屋からスタートし、長年の夢であったホテル経営を手掛けるようになったのが1991年。きっかけは、海浜幕張駅周辺の開発計画の話が持ち上がった際に真っ先に手を挙げたことからです。当時の街は、更地で現在のような商業施設やホテルは皆無の状態であり、大きな挑戦でした。幕張メッセの稼働率も思うように上がらず、計画よりもかなり遅れて街全体が発展してきたと言います。

 オープンが決まったものの、ホテル経営の経験はほぼ0の状態。社内には開業準備室を立ち上げ、外部から講師を招いて研修を行ったり、プロのアドバイスを仰いだりしながら約10年の年月をかけてノウハウを学びました。当時はスタッフの入れ替わりが多く定着しないという悩みもありましたが、現在では先輩が後輩を育てる風土ができて、人材が定着しています。

 オープン当初は、結婚式等の宴会業務が中心でしたが、時代の変化とともに需要は宿泊へとシフトしています。海浜幕張駅周辺は観光客や外国人の利用者も非常に増えていて、宿泊稼働率は平均90%。会社の方針としてもホテルとして生き残っていくため、全体的な業務の効率化を行い、宿泊業務により一層力を入れてきました。

 方針に伴い、社員とパートの割合が9:1から6:4と変化する中で社員に求める能力も変わってきたと言います。以前は個人の力に頼っていましたが、現在ではパートやアルバイト一人ひとりの能力をどう引き出すか、そしてチームの力でいかに大きなパワーを発揮できるかを期待しています。

 また、ホテルの需要が増える中で海浜幕張の同業者6社による『6社会』を発足し、月に一度の情報交換会、ブッキングしてしまった際には紹介し合うなどお互いに切磋琢磨する良い関係を築いているとのこと。

 今後のビジョンを伺うと、これまで積み上げてきた信頼を大切にし、地域密着で親しみやすいホテルをめざしてきたいと笑顔で語られました。1店舗のお寿司屋さんから、ホテル経営という大きなハードルに挑戦し、幕張の発展とともに1歩1歩着実に経営を発展されてきた軌跡に感動する訪問となりました。

(事務局 高田)

◆会社概要…所在地:千葉市美浜区ひび野2-10-3 資本金:1,000万円従業員数:250名(うちパート・アルバイト100名) 事業内容:幕張ホテル事業部 (ホテルグリーンタワー幕張)、みどり事業部 (鮨 割烹  みどり)

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