【企業訪問記】本業を通じて、実現したい社会  ~社会問題解決が自社の特徴と強みへ~

(株)エーゼットファクトリー 代表取締役 小野田 直氏(つくも支部)

 自動車販売と整備をメインに行うエーゼットファクトリー。店内に入ると、金属やコンクリートなどの素材をベースに木材やレザーなどを組み合わせた手作り感とヴィンテージ感が溢れる内装に驚かされました。少しずつ改装していったため、雑多な感じがあるものの、どことなく統一感もある不思議な空間になっています。内装が表すように、小野田社長は『石橋を飛び越えてとりあえずやる!』の精神のもと、時代の流れを感じ取りながら様々なことに取り組んできました。

 1986年の創業当時は、大好きだったバイクを販売していました。また、Windowsが一般的ではなかった当時、インターネットで同業他社の在庫管理や仕入れ状況を共有できる独自システムを開発し、最盛期には全国380社が加盟していました。

 しかしバイク離れの社会の流れを感じ取り、自動車販売へ切り替えました。そして近年の自動車離れの流れを感じ取り、需要が高まっている高齢者やしょうがい者の方を対象にした福祉車両の販売と整備に現在は力を入れています。昨年は、理学療法士の資格をもった方を採用し、徹底して一人ひとりのしょうがい者の方に合わせた車づくりを進めようとされています。

 肌感覚で始めた事業でしたが、今では(一社)日本福祉車輌協会に加入し各地での講演活動に忙しくされている小野田社長は「しょうがい者の方を支える、助けることが当たり前の文化を日本に根づかせたい」と想いを熱く語ります。

 その他にもペットと楽しくドライブしてもらうためにお客への情報提供やグッズ販売を行っています。また、犬猫の殺処分をなくすことをめざして、自動車1台の販売につき3000円を保護団体に寄付しています。

 「これまでは自己満足と食べていくために商売をしてきたが、人のためになることを追求するようになってきた。しかし今の事業の根底にある理念をもっとはっきりさせたい」と話す小野田社長は現在、同友会の経営指針成文化セミナーを受講されています。理念を明確にして、数年後に予定している事業継承の際に後継者に示したいと抱負を最後に語られました。

(事務局 牧本)

◆会社概要… 所在地:千葉市若葉区大宮町2122-7  資本金:1,000万円 従業員:8名(うちパート・アルバイト1名) 事業内容:福祉車輌を専門とした販売、整備