【企業訪問記】お客様の夢を形にする究極の「ものづくり」〜+αの付加価値を提案〜

(株)アート設計 専務取締役 滝口 信好氏(流山支部)

 学習塾や飲食店・スーパーが近接し、コンパクトで住みやすそうな新松戸の駅近くに、(株)アート設計の事務所はあります。3階のやや奥まった場所であるうえに、昔は看板もなかったというから驚きです。創業33年になる同社のほとんどの仕事が口コミと紹介であるという実績を物語っています。

 設計事務所の仕事は、建築主の要望をヒアリングして設計するだけでなく、工事施工業者との間でスケジュール管理をしたり許認可の申請をしたりと、多岐にわたります。同社ではさらに、図面が完成した後も継続して現場に赴き、完成までの監理を徹底しています。そうして蓄積したノウハウにより、商業施設から病院・寺院・葬祭場などのあらゆる建築物に携わってきたことが強みです。

 ご実家の工務店で小さい頃から材木の加工などを手伝っていたという滝口氏。一級建築士になりフリーランスの時期を経て26年前に同社に入社しました。設計事務所の仕事を「細かくて地味」と語りますが、当然ながらひとつとして同じ建物はなく、そのストーリーを話す滝口氏の姿からは、ものづくりの楽しさが伝わってきます。

 これまでで特に印象に残っているお仕事をうかがうと、リピーターの住職から依頼を受けた寺院の事例を挙げてくださいました。木造にこだわる住職と一緒に、奈良県の吉野まで材木を選びに行き、防火規制をクリアするため一部を鉄骨耐火構造とすることで希望どおり木造建築が実現したそうです。完成まで毎週現場に通い詰め、建物が完成。最終的に浄土宗大本山から表彰状が贈られました。木の風合いを邪魔しない照明など、同社がこだわる「+αの付加価値提案」が随所に生かされています。

 社員として入社した滝口氏ですが、現在後継者として事業継承中です。今後の展開をうかがうと、「3Dプリンターでわかりやすい模型を作ったり、風水(家相)と建築をコラボレーションさせたり、提案の幅を広げたい」とのこと。一貫して顧客目線に立った同社の姿勢が印象的でした。

(事務局 小山)

◆会社概要…所在地:松戸市新松戸4-56-2 創業:1986年 資本金:1,000万円 従業員数:4名 事業内容:建築設計・監理