【企業訪問記】おいしい地産地消で地域の活性化を

(有)東洋 常務取締役 倉島 和広氏(かずさ支部)

 今回は鴨川、木更津のそれぞれの地域で中国料理店「東洋」を経営する倉島氏を訪ねました。(有)東洋は今年で創業44年。先代の義父が鴨川と木更津で牛乳販売事業をやっていましたが、今後このビジネスモデルは先細りするだろうと考え、当時周りになかったからと「東洋」を開店。以来地域の方々に、料理人が作る上質な中国料理店、宴会場として親しまれてきました。

 倉島氏は元々、東京の大手通信会社に勤めていましたが、2010年に(有)東洋に入社。それとほぼ同時に、地元の経営者仲間が欲しいと思い、義兄が以前入っていたこともあり同友会に入会します。大企業の管理職から中国料理店スタッフというギャップに戸惑いながらも、少しずつ仕事に慣れ始めた頃に東日本大震災が起こりました。店舗に直接の被害はありませんでしたが自粛ムードで宴会予約はすべてキャンセル、売り上げが大きく落ち込みました。なんとか売り上げを戻そうとクーポンやサービスデーに取り組み、少しずつ結果がでてきた時に、会社を承継する予定だった義兄が急逝。イベントで忙しくしなければ義兄は…と後悔の念に駆られましたが、経営者仲間に「お前のせいじゃない」と励まされ、前を向くことができました。現在は奥様が代表を承継し、倉島氏は常務取締役に。鴨川店と木更津店、夫婦二人三脚で経営しています。

 そんな東洋の目玉商品について伺うと、新商品の「絶品餃子」を紹介いただきました。これはらづBiz(木更津市・木更津商工会議所が設置・運営している中小企業経営支援機関)のセンター長と地域連携による商品開発を、と進めていたものです。以前から市内のブルーベリーやアサリを用いた商品はありましたが季節もののため、通年で出せる商品を探していました。そんな時、木更津市内唯一の養豚場がブランド豚「林SPFポーク」を飼育していることを知り、交渉の末一頭買い出来ることに。商品開発を経て6月から売り出しましたが、売上は目標の120%、お客様からは「あの餃子が美味しいから東洋で宴会をやりたい」との声も。地域の良いものを使って地域のお客様に喜んでもらいたい、という倉島氏の思いの詰まった絶品餃子、お近くに寄られた際はぜひお召し上がり下さい。

(事務局 田中)

◆会社概要…所在地:木更津市太田4-14-1 資本金:500万円 従業員数:34名(うちパート・アルバイト23名) 事業内容:中国料理店