社員と向き合い、共に歩む経営

アイビス(株) 代表取締役 毛利寛行 氏(市原支部)

 アイビス(株)は牛乳をはじめとする飲料・食品の宅配をしている会社です。最近は消費者の健康志向の高まりもあって、グルコサミンといったサプリメント飲料が出ることが多いそうです。社長に近況を伺うと、就業規則や人事考課制度を見直し、社内の労働環境の改善に取り組んでいると話されました。

 今から5年前、従業員の方がユニオンに駆け込み、労働組合が組織されたそうです。そして団体交渉を申し込まれ、当時顧問だった大手の社労士事務所と相談すると「徹底的に戦いましょう、3年は覚悟して下さい」と言われたそうです。交渉の初回、組合の代表者と社労士のやり取りに立ち会いながら「組合側の要求を受け入れることと戦うこと、どちらが会社をよりよくしていくのか」と考えていました。その翌日毛利社長は社労士に断りを入れ、組合と闘うのではなく、経営者として社員と真摯に向き合おう、と一人で交渉の席につきました。その時出された意見を反映して今の就業規則や人事考課制度が作られたとのこと。交渉がひと段落し、労働組合は「アイビスをよくする会」という社内組織として残し、都度、制度の見直しを図れる仕組みにしたそうです。

 たたき上げでここまで会社を発展させてきた毛利社長ももうすぐ70歳、今後のことを伺うと、実は社員に事業承継を考えていることを話していただきました。その社員は人事考課制度などの見直しの際に尽力してくれた社員だそうです。これから2~3年かけて引き継ぎたいと話す社長の顔は晴れ晴れとしていました。

(事務局 田中)

◆会社概要…所在地:市原市柳原285-11 資本金:1,000万円 従業員数:120名(うちパート・アルバイト95名) 事業内容:乳製品及びその他食品の宅配業