「みんななかま」の精神~地域や同友会でのつながりを生かして~

(財)長春会 そよ風ひろば はぐくみ 理事長 高野英雄 氏(習志野支部)

後列左から2人目が高野氏

 

 船橋市前原にある、障害者の就労継続支援B型事業所「そよ風ひろばはぐくみ」を訪問し、高野理事長にお話をうかがいました。

 はぐくみでは19歳~66歳と、幅広い年齢の知的障害・精神障害の方20名が働いています。ハウスクリーニングや草刈り、ポスティング、梱包作業など作業の中身は様々です。

 家族の介護をきっかけに、長年勤めていた証券会社を退職し、福祉の世界に飛び込んだという高野氏。3年前に同事業所の設立とともに理事長に抜擢されました。最初の半年は利用者が3名しか集まらず、資金繰りにも苦労したそうです。特別支援学校などを回って営業したり、必要な資金を調達したりと、証券マン時代の経験を生かし、経営は安定に向かいます。

 はぐくみの強みはいわゆる「ガテン系」の仕事も請け負う点。ハウスクリーニングや草刈りに付随して、大きな植木の剪定や網戸の張替えまで、頼まれたことには挑戦し続けてきたといいます。障害に対する偏見がまだなくならない世の中で、口コミや看板で電話をしてきてくれた地域の人に寄り添いたい、地域密着への想いが高野氏の根底にあります。

 さらに、習志野支部で学ぶうちに建設業の会員さんと意気投合し、仕事を請け負うことになりました。障害者に作業を頼むには、作業を細かく分けて単純化する、顧客との納期を調整するといった手間もかかります。また予期しないトラブルも起こりますが、それらを配慮しながら仕事を依頼してくれた仲間と出会えたのは、同友会だからこそといいます。

 日々の関わりの中で、障害者の日中や余暇だけでなく、寝る時間帯や先々の未来まで支援の必要性が見えてきたと語る高野氏。今後は障害者とその家族が安心して暮らせるよう、グループホームや法人後見(法人が成年後見人になれる制度)にも業務を広げていきたいと夢をお話しいただきました。

(事務局 小山)

◆会社概要…所在地:船橋市前原東1-16-1 資本金:300万円 事業内容:障害者就労支援・日中一時預り社員数:5名