【企業訪問記】需要が増す業界の中で自社がめざす道〜人に楽しんでもらうために、まず自分が楽しむ!

(有)平林看護婦家政婦紹介所
代表取締役 蔵野 靖浩氏(松戸支部)

 家政婦紹介所から始まった平林看護婦家政婦紹介所は、蔵野社長の母方の祖母が1967年に創業し、蔵野氏の母が実質的に引き継いだ後、蔵野氏にバトンが渡されました。

 家政婦紹介事業は、求職者と求人者との間を斡旋するため、家政婦との直接雇用関係はなく、登録制を用いている紹介所がほとんどで、同社では150名程の登録者を抱えています。

 業界の始まりは、戦争で夫が戦死した婦人の経済的支援という側面から斡旋が広がりました。しかしその後、病院の付き添いの廃止や介護保険法の施行等により業界全体の仕事量が激減しました。

社内に飾られた経営理念

 近年は、共働き世帯や核家族化の増加から仕事量は増え続けています。また、介護保険制度の改正で、従来受けていた介護が受けられなくなってしまった方が、生活を維持するために自費介護を余儀なくされた方からの、依頼が増えているのではないかと蔵野社長は話します。しかし反比例して家政婦やヘルパーの数は減少している状況にあります。そこで人材不足解消にむけて、同業他社と協力して保育所を設けて子育て中の方を迎え入れる体制を整えたり、地方の方が出稼ぎしやすいようにシェアハウスを用意するなどの取り組みを蔵野社長は構想し、周りに働きかけています。

 蔵野社長は7年前に同友会の経営指針成文化セミナーを受講し、従業員や家政婦などにむけられた仕事に対する基本的姿勢が盛り込まれた経営理念をつくりました。しかし、腑に落ちなかった蔵野社長は、前職や学生時代に、どういったことにやりがいを感じ歩んできたのかを振り返り、「周りの人に楽しんでもらうには自身がまず楽しむ」ことをベースにした自身に向けられた理念につくり直しました。

 「理念は従業員に押し付けるものではなく、共感してもらうことが大事。だから自分の価値観や生き様や目標を示す」と話す蔵野社長。「従業員を増やし、今ある3事業を組織体制にし、理念を具現化していきたい」と力強く抱負を語られました。

(事務局 牧本)

◆会社概要…所在地:松戸市八ヶ崎7-45-3グリーンヒル八ヶ崎103号 資本金:700万円 従業員数:17名(うちパート・アルバイト16名) 事業内容:家政婦(夫)の有料職業紹介所、介護保険法に基づく訪問介護事業、福祉用具の販売とレンタル