【企業訪問記】花祭壇を手がけて35年、先を読んだ事業展開で地域をリード

(株)花創美  代表取締役 染谷 正氏(東葛支部)

 流山市の本店を中心に3店舗を構える(株)花創美は、葬儀場などで祭壇を花で囲む花祭壇や供花の設営を主力にしています。

 2代目社長の染谷氏が入社した1980年代前半は小売中心の生花店でしたが、1984年の会社法人化の頃から花祭壇などの事業を手がけるようになり、今では葬儀関係が9割を占めるまでになっています。「花祭壇などの事業は当社が柏地域での先駆けです。ただ、今ではこの周辺に5~6社あり、当社の取引先は主に中小の葬儀社ですが、大きな葬儀社は自前で生花部を持つようになっています。大手とばかり取り引きしていたら当社は潰れていたかもしれません。多くの葬儀社と取引してきたことがリスクを分散することになっていたと思います」と染谷氏は振り返ります。

 同社は15年ほど前に卸事業を独立させグループ会社化します。そのタイミングで創業者である先代社長から引き継いだそうです。「私と先代に血縁関係はありません。先代から『私は卸の方をやるからこちらは頼んだ』と言われました。先代の期待に応えたい、また社員出身として社員の気持ちも身にしみて分かりますので大事にしたいという思いでやってきました」と話します。染谷氏自身、社員時代に現場を任されることで成長してきたこともあり、同様に積極的に社員に任せることで責任感を持って仕事ができるようになっているそうです。

 花祭壇の設営、飾りつけは技術が必要で、評価されるようになるまで5年はかかるとのこと。幸い同社の定着率は高く、熟練者を数多く抱えていることは大きな強みになっています。染谷氏は「しばらくは高齢化の中で葬儀の仕事は続くと思いますが、すでに人口減少に入っているので、その後をどうするのか。また、家族葬が増えて単価も下がっているので新たな展開も考えていかないといけません。花は生ものですから常に質の良いものを仕入れ、提供していくことを第一に取り組んでいきます」と今後の抱負を語ってくれました。

   (事務局 逸見)

◆会社概要…所在地:流山市向小金2-196-10 資本金:2,400万円 従業員数:40名 事業内容:葬儀関係の生花での装飾、生花販売全般