【企業訪問記】創業50周年、新たな半世紀へ想いを繋ぐ〜すべては従業員と家族のために

(株)引地組 取締役会長 引地 素久氏(四街道支部)

 今回は、1969年に創業し半世紀を迎える引地組の引地会長と5年前に代表を引き継いだ基晴社長を訪ねました。

 建築工事ととび土工事を主に行う同社は、引地会長が大手電機メーカーを退職し25歳のときに創業しました。

 創業以来、適正な利益を確保するために取引先との信頼関係の構築に努めてきました。その具体例として引地会長は「依頼はなかったのですが、雪が降った日に取引先の会社周りを雪が柔らかいうちに除雪し驚かれました。翌日では雪が固まって大変ですからね。“痒いところに手が届く”気遣いを心がけています」と話されました。

 そうした経営方針と情勢の追い風を受けて、ここ5年の業績は着実に伸びており、従業員は専門学校からの新卒者を採用し始めたため若い従業員が増え、平均年齢は約35歳になりました。

 しかし、その他の経由での人材募集では人が集まらないため4年程前からモンゴル人の研修実習生を受け入れ始め、現在は12名が在籍しています。モンゴル国内では日本でいう厚生労働省直轄の実習学校があり、日本語と仮設技術の習得が行われるので来日してすぐに現場で力を発揮してくれます。

 モンゴル人実習生の働きに感謝し、3名の方にそれぞれ100万円の褒賞金を昨年渡したところ、モンゴル政府から表彰を受け、現地の新聞で紹介されました。

 創業45年目、現会長が70歳という節目の年に代表を引き継いだ基晴社長に今後の抱負を伺うと「会長の夢でもある売上10億円を達成したい。また、福利厚生を手厚くし、有休や週休2日をきちんととれる会社にして従業員が働きやすい会社にしていきたい」と後継者としての新たな半世紀への意気込みを語られました。

 加えて引地会長から「従業員とその家族のために、私は仕事を頑張っていきます」と最後に想いが語られました。

 後継者、人材不足で倒産や廃業に追い込まれる企業が多い建設業において、その課題を乗り越えて次世代に着実に進む同社から、事業継承には創業者の想いに後継者が共感し、引き継いでいくことが必要だと感じる訪問となりました。

(事務局 牧本)

◆会社概要…所在地:四街道市大日869 資本金:3,000万円 従業員数:80名(うちパート・アルバイト58名) 事業内容:仮設工事土工工事、総合建設、リフォーム