【企業訪問記】ご縁が生み出すラベルの可能性は∞(無限大)!

(株)カズトヨ 代表取締役 渡邊 一哉氏(成田支部)

 紙媒体の減少という大きな構造変化に揺れる印刷業界で、特殊印刷で戦い続けている企業があります。(株)カズトヨは紙印刷や看板制作をしながらも、誰もが日常目にしている食品等の商品ラベル、品質表示、値引きシールなどの特殊印刷をメインとしています。

 渡邊社長のお父様が40年以上前に版下製作で独立したのが始まり。早い段階から専用機械の導入によってシール印刷に的を絞ってきました。

 2006年に新しい会社を立ち上げる形で仕事を引き継いだ渡邊氏ですが、経営は順風満帆というわけではありませんでした。安価な海外製品の波に押され、20年間付き合いのあったメーカーから、月商の2割を占める仕事を打ち切られた経験もありました。

 しかし、「仕事が切れても人間同士の付き合いや縁は切れない」というのが渡邊氏の揺るがない信念。「(仕事を打ち切ってきた)メーカーとも長い付き合いで、お互いに成長してきたし、辛いこと苦しいことを共有してきました。だから『もっと安くしてほしかった』『いやいやうちも利益はほとんどなかった』という会話もします(笑)」今でも会えば人生談義までする仲だと言います。

 商工会や同友会などの地元経営者団体活動の中でも、そうした本音の付き合いと、親しい間柄だからこその礼儀、自分が「見られている」という意識を忘れずにいるそうです。「仕事につながるだけでなく、自分も頑張ろうという活力をもらえるから」と渡邊氏は話します。

シール印刷機

 これまで納期の厳守やスピードには自信があったという同社。それに加えて今後は提案力を強みとし、付加価値の高い仕事を受注すべく模索中です。貼るだけで中身の違いや魅力を伝えられるラベルシールは、環境負荷も少なく、多品種小ロット生産の時流にもマッチしています。原材料表示や品質表示といった安心の提供から、商品イメージや高級感の演出まで、ラベルシールにはお客様の要望を叶え、困りごとの解決ができる、無限の可能性が秘められています。スモールビジネスの増加なども追い風に、大手が手を出さないところにきめ細やかに対応していこうと意欲的です。

 同業者の廃業も後を絶たない厳しい状況の中で、「ラベルによって救われるお客様がいることが生きがい。これからも人と人のご縁を大切に増やしていきたいです」と、前向きな渡邊氏の姿勢が印象的でした。

(事務局 小山)

◆会社概要…所在地:成田市磯部573 資本金:600万円 従業員数:4名 事業内容:印刷全般・看板・ラベル印刷

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