【企業訪問記】あなたの夢は何ですか?その夢が人、会社を育てる

(同)ゆめ工房 代表社員 高橋 成樹氏(千葉中央支部)

 京成線の大久保駅を降りて最初の交差点を右に曲がって歩いていくと、ほどなくして見えてくるのは、目に鮮やかな水色の看板をかかげたパソコンハウス&スクール「ゆめ工房」。同社の特徴は、ワードやエクセルといったソフトの使い方を教えるだけでなく、ソフトからハードまでトータルに教えることができるパソコン(PC)スクールであり、PCライフを販売から使い方、修理までトータルでサポートしています。使い方ではOfficeソフトだけでなく、デジタルカメラやスマートフォン類とPCとの接続方法や、ポスターや写真アルバム及び3Dプリンターでの作品作りやインターネットでの旅行プランの作成と予約などPCで生活を豊かにする活用法を提案しています。

 同社は2013年春にフランチャイズのPCスクールとして開業し、2015年春に独立し今に至ります。高橋氏は1992年に大手電機メーカーに入社し、テレビ開発部門で国際規格づくりにも携わってきました。しかし、自閉症と中度の知的障害を持つ息子を抱えていた高橋氏は「親が先に亡くなり、その後に息子が社会の中で孤立することがないよう、健常な方々と一緒に働ける場所をつくろう」と決意し、退職し会社を設立しました。

 そういった想いから出発した同社は、障害のある方にも通ってもらえるように駅から近く、1階に店舗があります。車椅子でも使えるように机は一般の倍近い1m幅のものを用意するなどとバリアフリーを心掛けています。また、近々、取り掛かろうとしていることがあります。それは障害のある方の就労継続支援(非雇用型)とPCスクールを掛け合わせた施設です。その施設では、働くことを通じて規則正しい生活を身に付け、障害のある方が社会に進出していくことを目標にしています。

 高橋氏は「最終的なゴールは、障害のある方が手取りで月給20万円を稼げる事業をつくることです。大企業の障害者が働くための特例子会社ですら月給10万円といった現状の中、大変な道のりですが個々の特性を生かして社会から必要とされる技術があれば可能になると思います。PCスクールはその最初の一歩です」と目を輝かせて話します。

 信念とも言うべき経営理念が、会社が発展を目指すうえで欠かせないものであることを感じる訪問となりました。 

(事務局 牧本)

◆会社概要…所在地:習志野市大久保2-1-1セナクール熊倉1-B 資本金:60万円 従業員数:4名(うちパート・アルバイト4名) 事業内容:企業のITサポート、パソコンスクール