【企業訪問記】日常の中のエシカル〜欲しいと環境を両立した消費選択

(同)LIMONE 代表社員 緒方 葉月氏(手賀沼支部)

 今回は、エシカル商品の開発、販売、紹介サイトの運営を手掛ける緒方氏を訪問してきました。「エシカル(ethical)」とは直訳すると「倫理的な」という意味で、最近では、環境や地域・社会への考慮といったニュアンスで使われることが多い概念です。

 幼少期から動物と触れ合う機会が多く、自然に関心が強かった同氏。大学時代に動物と自然の関係を研究するなかでボルネオ島(マレーシア・インドネシア)を視察した際、我々の生活消費の生産地として島が荒らされ、多くの動物が絶滅危惧に晒されていることに衝撃を受けました。その経験から、自身が自然環境の為に何ができるのか悩み、現在はエシカル商品の紹介を通じて、より環境に優しい消費と、世界環境の現実を伝えています。

 エシカル商品には、本来捨てられてしまうアルミ缶のプルタブで作られるポーチ、フローリング木材の余りから作られる時計や、天然素材で口に入れても害のない洗剤といった様々なエコ商品があります。これらは環境に配慮されているのは勿論ですが、デザイン自体も面白く魅力的であり、洗剤も通常より効き目がいいなど、実は商品自体の価値が高い物が多いため、ギフト商品としてもよく選ばれます。「エシカル商品の価値を伝えることで、環境に良い物を仕方なく選ぶのではなく、欲しい物を選んでもらい、選ばれた物が環境に配慮されたエシカル商品だったら嬉しいです。欲しい物であれば、今まで環境に関心の無かった人にも伝わります」と語られました。

  今後の展望としては、同氏が運営するメディアサイトで反響の大きかった商品や、社会的意義のあるものを中心に自社商品も手掛けていきたいと考えています。最初に始めたのは、ボルネオ島の自然と動物のデザインをプリントした竹からつくられたコーヒカップの販売。クラウドファンディングでは、目標金額の300%以上の支援が集まりました。実売は秋以降ですが、元々反響も大きく、出資者が広告塔になってくれる効果もあるため、大きな期待があります。「この商品の販売を通して、デザインや使用感に満足してもらうのは勿論のこと、ちょっとした日常での環境への配慮や、世界環境への関心を持つきっかけになってほしい。エシカルの意識を日常にすることで、環境を守る力になりたい」と話す同氏。持続的な社会を作るために、我々に何ができるのか考えさせられる訪問でした。

(事務局 道山)

◆会社概要…所在地:茨城県牛久市田宮町576-12 資本金:100万円 従業員数:10名(外部委託含む) 事業内容:メディア運営、商品企画・制作