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我がまち探訪記 【その10】


 コンパクトで利便性の高い 習志野市

我がまち探訪記シリーズの第10回目は
習志野市の宮本市長を訪ねました。

訪問先 習志野市長 宮本泰介氏
出席者 武藤弘広報部会長(司会)
      小島紀朗習志野支部長、小山京子事務局員


コンパクトで利便性の高い習志野市
司会 まずは習志野市の概略について教えてください。
市長 一言でいうと「コンパクトなまち」です。面積は約21Kuと県内の市の中では二番目に小さく、東西に約9q、南北に約6qと、市内のどこに行くにしても20分程度で移動できます。一方で人口は10番目に多く、人口密度は県内で3番目に高いまちです。鉄道は5路線7駅が存在し、東洋経済新聞社のランキングでは「利便性の高い市」の全国7位にランクインしています。
 また、大きな特徴として歴史的にも地勢的にも市外・県外からたくさんの人口が流入している地域であることがあげられます。移り住んできてもすぐに馴染めるまちであるとも言えると思います。私自身も習志野市出身ですが、両親は県外出身者です。26歳のときに市議になって以来、縁もお金も経験も少なかった私の背中を押してくれている、そういう雰囲気を習志野市に感じています。移住者が多いということで生粋の地域文化が多いわけではありませんが、いい意味で新しいもの好きというか、革新的な風土がありますね。

市政にも生かされている自由な風土
司会 わりと自由な風が吹いているのですね。
市長 もともと3代目市長である吉野孝市長が今の仕組みの源流を作ったといえます。吉野市長はその当時の革新派市長でした。議会とはねじれていたようですが、そのねじれが良いパワーとなっていろいろな施策が生まれたようです。
 その一つが地区担当制度です。習志野市の職員は、市内に担当の地区をそれぞれ持っています。職員が直に地域に赴き、地域からの意見・要望を市政に反映させるという意味で大きな成果を感じています。全国でも数少ない事例です。
司会 それは初めて聞く制度ですね。他にはどんなところが特徴ですか?
市長 議会の運営方法も特徴的です。他市議会に比べて、質疑や質問の時間や手法が手厚く感じます。私(市長)の発言時間は、全国一かも知れません(笑)。習志野市議会は定数が30人で、質問時間もたっぷりで、答弁もしっかりできます。必然的に会期も長いですが、「十分に議論できている」市議会だと思います。議員出身の私としても、育った環境の一つでもありますので、市政の発展ということに加えて、とても大切に感じています。

アクセスの良さを生かした産業
司会 産業面では、習志野市の基幹産業や力点はどこにありますか。
市長 習志野市の産業の大きな特徴は、アクセスの良さを売りにした物流だと言えます。ただし、税収ベースでは個人住民税と法人税の税収の割合はおよそ9:1となっていることからも分かるように、本市はベッドタウンとしての特色が強いまちです。それを踏まえ、近隣市や都内に通勤する人なども含めて、「職住近接」という観点で、市内外にわたる交通アクセスのさらなる充実や企業の呼び込みと育成を進める産業政策を考えています。

地元事業者のことを考えた政策を
司会 習志野市は県内で最初に産業振興条例が施行されていますが、中小企業の発展に向けてお考えのところを聞かせて下さい。
市長 今、国の流れは、野球に例えるならエースピッチャーと四番打者を中心に経済を牽引させるイメージの施策が展開されているようです。心配なのは牽引するロープが切れて、取り残された企業の中で合併・淘汰が頻発してしまうことです。地元中小企業の力を最大限引き出せるような仕組みをしっかり維持してほしいと思っています。
 例えば最近、防犯灯や街路灯がLEDに付け替えられていますが、それを容易にしているのはリースの活用です。法令等の改正でリースの活用幅が広がり、財政効果も高く助かっています。しかし、リースの場合、契約上は物品の扱いなので、工事契約のように最低価格の設定ができません。安価で契約できることは一見メリットではありますが、LED灯のリースには必ず取付工事が内包されているので、取付工事業者が発注者等から請け負う価格が相当安くなります。この場合、地元の業者がきちんと仕事ができるのかどうか、過当なダンピングが行われないか等に注視する必要があります。税金を財源とする市として金額の大きさには十分注意を払わなければなりませんが、一方で金額の大きさは経済循環の大きさでもあります。津々浦々まで経済循環をいきわたらせるためにはそれなりの量も必要です。公共工事が時代に合わせて担ってきた役割にも関係者のみならず、多くの人が目を向けなければなりません。倒産や廃業は失業者を生みます。一方、これらを救済する財源も税金なのです。
司会 大変難しいところで舵取りをなさっているようですが、最後に今後の習志野市についてお聞かせください。
市長 オリンピックにむけて、「習志野市も何かやらないのですか」というご意見を多数いただいております。このことについては、明るい材料として前向きに施策に取り組む一方で、過剰な投資にならないように気を付けなければなりません。
 習志野市にはいわゆる集客スポットが少ないです。かといって、大きな事業を誘致できるような空地も時間も少ない。その中では、成田空港と羽田空港の中間に位置している「国内だったらどこでも3時間、海外でも近隣国なら5時間以内で移動できる街」という強みをどう活かしていくかを中心に考えたいと思っています。今後も足元をしっかりと見て、生活する人と地元の中小企業者にとって魅力的な市になるように尽力してまいります。

(文責・事務局 小山)

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