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我がまち探訪記 【その7】

 新たな可能性に向かって、
 進化し続ける街   鎌ケ谷
我がまち探訪記シリーズの第7回目は、県北西部に位置し、首都近郊の住宅都市、交通アクセスの交流拠点として知られる鎌ケ谷市の清水市長を訪ねました。

訪問先 鎌ケ谷市長 清水聖士氏
出席者 岡村大作広報担当副代表理事
     武藤弘広報部会長(司会)
     佐藤信嗣鎌ケ谷白井支部長
     徳永昌子鎌ケ谷白井副支部長
     川西洋史専務理事


鉄道の結節点、ファイターズの本拠地など魅力に富む街
司会 私ども千葉県中小企業家同友会の広報誌「同友ちば」では、県内各地のまちづくりへの取り組み、その中での地域の中小企業によるまちづくりへの関わりなどを紹介しております。今日は、鎌ケ谷市にお邪魔して、清水聖士市長さんからこの地域の魅力、まちづくりの現状と展望といった観点からお話を伺います。
 市長さん、今日はお忙しい中お時間を割いていただき、ありがとうございます。今日はよろしくお願いいたします。まずは、鎌ケ谷市の特徴、魅力といったところからお話をお願いします。
市長 鎌ケ谷市は、都心から25qという近距離にあります。さらに、市内に4つの鉄道が通っていて、新鎌ケ谷が鉄道の結節点という位置にあります。
司会 4つ、ですか?
市長 北総線、東武野田線、新京成線、それに成田スカイアクセス線の4つという意味です。特に、成田スカイアクセス線が開通したことで、成田空港にも、羽田空港にもアクセスが大変便利になり、千葉県北西部の広域交流拠点として発展しています。
司会 なるほど。成田スカイアクセス線の開通が、今後の市の発展にとって、大きな意味をもってくるわけですね。
市長 ここ数年で、特に新鎌ケ谷周辺で大きな商業施設がオープンしたり、病院ができたりと、この地域がどんどん便利になっています。私が市長になった当時10万2千人くらいだった人口が、いま約11万人近くになっています。地価の上昇率というデータがありますが、昨年、商業地の上昇率では県内1位でした(住宅地では県内3位)。
 一方で、梨の栽培を中心とする都市型農業が盛んで、梨園を含む緑豊かな環境に恵まれているところも、大きな魅力になっていると思います。
 もう一つあげますと、日本ハムファイターズ(ファーム)の本拠地となっており、あの大谷選手など、スター選手が鎌ケ谷市民であることも、私たちの自慢であり、誇りにもなっています。
司会 えっ、大谷選手も鎌ケ谷市民なんですか。
市長 ええ、ファイターズの寮が鎌ケ谷にあり、入団した選手たちは、寮に入る時に、住民票をこちらにもってくるので、皆さん、鎌ケ谷市民として活躍し、1億円プレイヤーともなれば、高額納税者の一人になるわけです。

豊かな地域資源を生かしたまちづくり
司会 そうした魅力をもった街が鎌ケ谷市ということになるわけですが、地域振興への取り組みについて伺います。
市長 いま言ったような魅力、地域資源をどのように生かすかが基本となりますが、シティプロモーション検討会議という協議の場を設けています。これは、日本ハムファイターズや鉄道事業者、それにホテル、医療機関などの関係者の皆様に集まっていただき、まちづくりについての様々な検討、提言をいただいています。たとえば、鎌ケ谷駅前のイルミネーションにもあるように「ゆれにくいまち・鎌ケ谷」といった、地盤が強固で、地震に強い街であることをアピールするなどの取り組みをしています。
司会 産業振興の面では、いかがでしょうか。
市長 市内には約3000の事業所があり、多くは中小企業で、また業種的には第三次産業(小売業など)がほとんどとなっています。 また、梨や野菜栽培などの農家も重要な位置を占めています。
 そうした地域資源を活用して、梨ワインなどの飲み物や、洋菓子などを「ふるさと産品」として認定、古くから伝わる歴史と文化の街・鎌ケ谷の魅力発信に努めています。
 一方、市内には商店会が13カ所ありますが、やはり高齢化の波が押し寄せており、シャッター通りも生まれているのが現状です。そうした傾向もみられる中で、起業支援に力を入れており、コミュニティビジネス・ベンチャービジネスの支援により新しく創業するところを何とか増やしていきたいと取り組んでいるところです。
 また、現在「企業誘致推進計画」の策定に取り組んでおり、「ゆれにくいまち」といった特性を生かして、市外からの企業誘致も積極的に進めていこうとしています。

充実する基盤整備
市長 まちづくりの目標として、「子どもからお年寄りまで、ずっと住み続けたい街」を掲げ、取り組みのテーマとして3つ設定しています。
 一つは、「暮らしを大切に」。市民が安心して暮らしていけることが第一で、地震や集中豪雨などの災害に強い街、安心・安全のまちづくりです。
 二つめは、歴史と文化の街、緑あふれる環境の中で、みんなが豊かに暮していける街をめざします。ファイターズの選手たちも、ここで結婚して家庭を持っていただければいいなと思っていますが、子育て世代にやさしい街ということで、つい最近も「きらり鎌ケ谷市民会館」が完成するなど、市民活動や交流が活発に展開されるよう、基盤整備を進めているところです。
 鎌ケ谷は、江戸時代に建立された「鎌ケ谷大仏」を中心に発展してきた歴史と文化の街です。これが、今後の街の発展にも大いに生かされるよう、考えながら、まちづくりを進めていきたいと思います。
 三つめは、交通インフラの整備です。新京成線の高架化に取り組んできており、三年後にはこれが完成する見通しです。新京成線というのは、曲がりくねったルートであり、踏切も多く、これが交通渋滞の原因の一つとなっているので、高架化の完成で、渋滞の緩和が期待されます。国道464号の延伸も懸案の一つですが、道路の渋滞が市の大きな悩みの一つなので、こうしたネックを一つ一つ着実に解消していくことが、まちづくりの上で優先度の高い課題といえます。

中小企業への熱い期待
司会 最後に、今後のまちづくりということに関連して、中小企業への期待、あるいは中小企業への支援策などを伺えればと思います。
市長 先ほど市内に約3000の事業所があると申し上げましたが、このうち8割は従業員10人未満の事業所です。しかしながら、こうした中小・零細規模の事業所が、雇用面や資金循環といった面で、地域経済を支えているといってもよく、この地域にとって重要な経済主体であることは間違いありません。
 一方、人口の昼夜間比率(夜間人口に対する昼間人口の比率)でみると、県内各市で最も低いのが流山市で、鎌ケ谷市はこれに次いでいます。つまり、昼間は東京などに通勤する「千葉都民」が多い、ベッドタウンであることを意味しています。こうした面からすると、市内に働き場所、雇用の場をもっと作っていくことが課題であり、市内の中小企業への資金面や職業紹介などでサポートしていく必要があります。低利の融資制度を設けたり、市役所の2階に「無料職業紹介所」を設けて、求人・求職者のマッチングに取り組んでいますが、今後ともこうした支援策の強化を図っていきます。
 最後に、一つ明るい話をしますと、市内軽井沢に斉藤プレスという会社があります。ここは、アルミ加工のメーカーなのですが、金属製のコマを製作、2月15日に開催のコマの世界大会に出場するなど、高度な独自技術を開発しています。このように極めて優れた技術力を持つ市内事業者を、市としてもPRすることで応援しています。

(文責・広報部会長 武藤)

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