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我がまち探訪記 【その5】

 絶えることなき新と旧の融合により
       進化しつづける街  「ふなばし」
我がまち探訪記シリーズの第5回は、自然と都市、そして伝統と革新が調和を織りなすまち、船橋市を訪問しました。

訪問先 船橋市長 松戸徹氏
(同席) 市長公室秘書課 荒木徹氏
出席者 武藤弘広報部会長(司会)
      山口雄二広報部会員  櫻井陽子船橋支部長
      相澤友夫船橋支部相談役 小山京子事務局員


恵まれたポテンシャリティ、バランスのとれた発展
司会 本日は、お忙しい中、私ども千葉県中小企業同友会の広報誌「同友ちば」の取材にお時間を割いていただき、ありがとうございます。船橋市のまちづくりの現状と今後の展開方向、また地域振興、産業振興といった点について、市長のお話を伺います。
市長 船橋市の魅力、まちづくりの特色として、歴史的な蓄積の上に常に新しいものが加わり、それらが混じり合うというより、いつの間にか融合し、新と旧とが融和することで常に進化を遂げてきたのが船橋市だと思います。
 東京から20km圏内という位置にあり、三番瀬から北に向かって工業地、商業地、住宅地、農地が広がっており、市全体が非常にバランスのとれた発展をしてきましたし、これからもこうした特徴は活かされていくと見ています。現に、全国的に少子化、人口減が予想される中にあって、船橋市の人口は依然増加傾向を示しており、これだけの恵まれたポテンシャリティを持った地域は、全国的にも稀なのではないでしょうか。
司会 たしかに、ポテンシャルという点でも羨まれるポジションにあると思いますが、それに加えて、お話しにあった「新と旧の融合・融和」という点でも、千葉県内の各地域が多かれ少なかれ、古くから住んでいる人たちと新しく入居してきた人たちとの協力、参加といった問題を抱えているので、船橋の取り組みはその意味でも一つの先進事例になりますね。

住んで良し、遊んで良し、まちづくりへの活発な市民参加
市長 まちの形をみても、古くから歴史を刻んできた街並みがある一方で、「ららぽーと」のような新しい街が併存しているのが、船橋の特徴といえます。船橋は、すでに昭和30年代の高度成長期からベッドタウンとして拡大、発展してきました。この発展の過程で、新たに入居してきた人たちも、時間の経過とともに地域に溶け込んできました。まちづくりへの市民の参加、市民自らが企画し、実行するというプロセスをたどり、「住んで良し」「遊んで良し」のまちが整備されてきました。
 特に感じるのが、まちづくりにおける「市民の力」です。行政主導でまちづくりを進め、出来上がったまちを住民に提供するというのではなく、市民、特に若い人たちが企画段階から参加してきて、皆でワイワイやりながら、試行錯誤を含めて、皆で作っていくという形がふつうにとられています。
 特に、今年は船橋地方卸売市場開設45周年を迎えて、さまざまなイベントが実施されていますが、音楽祭、ゆるキャラなど、若者を中心に、これに農、工、商、自治会、町内会といった、いろいろな分野の人たちが連携して、進めています。毎年2月に開く「千人の音楽祭」や、市場でのふなばし楽市、盆踊り大会、市場見学ツアーなどでも、多くの市民が参加し、楽しみながらイベントを盛り上げています。
司会 船橋は、農業、漁業、商業、工業それぞれの分野で大きなポテンシャルがあり、平成19年には産業振興基本条例も制定しておりますが、今後の産業振興の方向性、展望について、お話しください。

ふなばし産品のブランド化、船えもんの登場
市長 前にも述べたように、市内は工業地、商業地、農地がバランスよく配置されており、さらに船橋市自体が東京に近い、また今後の交通網のさらなる整備で首都圏でも非常に高いポテンシャルを有します。こうした条件を踏まえて、市内で生まれる農・工産品のブランド化を支援することで、ものづくりと流通の両面で市内の商工業、農業者の元気を応援しています。
 船橋ならではの産品のブランド化への取り組みの一つが「ふなばしセレクション」です。これは、船橋特産の農水産物を使用した加工食品、市内の優良な工業製品、伝統工芸品などを市民、事業者から募集し、「ふなばし産品ブランド協議会」が、船橋らしさといった基準で「ふなばし産品ブランド」として認証するもので、認証された産品には、「目利き番頭・船えもん」のお墨付きが得られます(キャラクターデザインが使えます)。これまでに、食品11品、工業製品4品がふなばし産品ブランドとして認証されました(図1)。
 こうした取り組みは、行政がお膳立てするというより、市民や商店、企業などが自主的にことを進め、それぞれの分野でリーダーが生まれ、みんなで盛り上げていく感じが定着しています。いわば、キャンパスは行政が用意しますが、そこに絵を描き、色を塗るのは市民の皆さんです。そうすることで、ワクワク感や一体感が生まれ、まちづくりの持続性、絶えざる進化が継続されるようです。
 また、市内の各商店会では「一店逸品運動」や「実践粋な商人塾」といった、それぞれの商店や商店会が独自企画に取り組んでいます。 何か決まった答えがあるのではなく、皆で一緒に考えてみようというのを「船橋モデル」にしていきたいと考えています。一緒に考え、行動を始めることで意識の共有が図られ、住民、商店、地元企業の連携が回転を始めるわけです。
相澤 同友会では「自分たちが元気にならないと街が元気にならない」という考え方から、同友会メンバーも積極的に商店会の活性化に取り組み、さまざまな事業やイベントを手がけていますが、そうした私たちの側からみても、行政との風通しがよいことが、円滑な連携につながっているようです。

元気な地域企業がまちを活性化させる
司会 今後の船橋の産業振興の大きな方向性、そしてその中で地域の中小企業の果たす役割といった点についてお話しいただけますか。
市長 今まさに「船橋市商工業戦略プラン」の策定に取りかかったところなので、そこから話しましょう。現行の「商工業振興ビジョン」は策定から10年以上経過し、社会経済環境は大きく変化したことから、市の産業の基盤強化と活性化に向け、商工業振興策を戦略的かつ効果的に推進するための新たな指針として商工業戦略プランを策定するものです。
 戦略プランは、平成27年9月決定、28年度予算から実施していく方針ですが、特に湾岸道、外環道などの交通の大動脈へのアクセスが改善される見通しであり、このような船橋の交通動線の優位性を長期的な人の流れの変化にどう結びつけていくか。また、市内の商工業振興とともに都市間のつながりの強化により、若者の地元就職を一層促進することなどが長期的なテーマとして検討されます。
司会 船橋市の長期的な優位性を生かして、商工業戦略プランを策定するというのは、非常にタイムリーな取り組みだと思います。先ほどからのお話しのように、今後の船橋の発展に不可欠なのが市民や地域の企業、商店などが、戦略プランの策定に積極的に関わること、そして行政と一緒になって、戦略プランの実現に参画することだと思われます。今後、さまざまな地域振興策に取り組むにあたって、地域の企業への期待を一言お願いします。
市長 地域企業、行政、市民にはそれぞれ持ち味や「得意科目」があって、それぞれの得意科目で力を発揮することが全体として大きな効果を生むものだと思いますが、市民も企業も、自分たちで考え出したものの中から取り組んでいくことが、効果的でもあり、また持続可能な取り組みにも発展していくのではないでしょうか。
 そういった意味で、これまでまちづくりや地域振興に積極的に取り組んでこられた地域企業の皆さんには、これまでの取り組みの足元を固めつつ、企業相互のつながりを強化していくことが大事だと思いますし、市としてもできるだけの支援をして参ります。
 また、この場を借りて地域の企業の皆さんに呼びかけたいのは、経営や資金繰り等で問題があるときは、迷わず市に相談に来ていただきたいということです。

市制80周年 さらに輝かしい未来へ
司会 船橋のまちづくり、産業振興とその中での市民や地域企業の参加といったことをテーマにお話を伺ってきました。最後に、今後に向けての抱負を一言いただければと思います。
市長 平成29年には、船橋は「市制施行80周年」を迎えます。最初にご紹介したように、船橋は、三番瀬から北に向かって工業地、商業地、住宅地、農地が広がり、住む・働く・遊ぶといった生活環境がバランスよく配置された、ちょうど白鳥が大きく羽根を広げて空に飛び立つ姿を思わせる都市構造となっています(図2)。これからも、この白鳥の均整のとれた、美しい飛翔を、行政、市民、地域企業が一緒になって支えていくことで、さらに輝かしい未来をめざします。

(文責:広報部会 武藤)

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